能代市常盤地域の国見集落に「大石」があるらしい……
常盤地域で、以前から話題になっていたのが「長者森のお石」です。
石川理紀之助の著書「常盤村適産調」にも「長者森」の文が見られます。
昔、裕福な長者がが住んでいたといわれる「長者森」に、
いったいどんな「大石」があるのでしょうか?
12月5日の日曜日、能代市常盤地域のみなさんで作る「常盤の歴史を語る会」が、
「長者森のお石」の現地公開に連れて行ってくれました!
……この道路の先の雑木林の中に「長者森のお石」があります。
●常盤の歴史を語る会による「長者森のお石」標柱の設置
この日は、まず「常盤の歴史を語る会」のみなさんが、
お石がある雑木林へ続く、常盤石川線の道路沿いに標柱を設置しました。
強風が吹き荒れて大変な作業でしたが、立派な標柱が立てられました!
この標柱があれば、道に迷うこともありませんね~。
標柱を見かけた方は、ぜひちょっと足を延ばしてみてください。この先に進むと……
長者森のお石が見られます!
大小20個近い「大石」がごろごろと見られます。
しかし、この石、無造作に置かれている訳でもないようです。
意図的に配置されており、長者の立派な庭園があったのではないか?
……そう推測したくなりますね。
石のある場所には水も流れていて、池のようなものもありました。
●不思議な歴史の「謎」
「こんな大きな石をどこから運んできたんだろう?」
「どんな人間が住んでいたんだろう?」
「自分の力を誇示したかったんだろうなぁ……」
「これ、まだ土の下に埋まってるんじゃないか?」
考えるほどに、謎は深まるばかり。
メンバーの知的好奇心をくすぐる、長者森のお石です。
この大石の中で、際立つのが、この小さな祠です。
つい最近まで、この場所で集落の人々が5月に豊作祈願をしていたそうです。
裕福な人間が住んでいたという言い伝えも、信憑性が出てきます。
●常盤の歴史を語る会は、さまざまな活動を行っています。
毎月定例会を開いている「常盤の歴史を語る会」では、
年に1回「史跡見学会」を開催し、冊子を発行するなど精力的に活動を行っています。
何よりも見事なのは、常盤小中学校に設置されている、この「常盤の里マップ」!
ご覧になられた方いらっしゃいかすか~?
常盤の歴史を語る会が、地域を調べてまとめたものです。
常盤には、たくさんの歴史があり、そして、まだまだ多くの歴史が眠っている!
文献に記載されているものを、実際に発見した時の面白さ。
「“なぜだろう”と考えるのが、また面白い」……そう語る、メンバーのみなさん。
全ての「解答」が提示されていないからこそ、
謎を追いかける楽しみは深まります。
歴史という長い時間を、文献やフィールドワークを頼りに「謎」を解明する……
そんな楽しさを満喫している「常盤の歴史を語る会」のみなさんです。
地域に眠っている「宝」を探し続ける、常盤の歴史を語る会のリポートでした!