今回は、男鹿市・中石自治会が独自に22年間制作している
広報「たかおか山(さん)」をご紹介します。
広報「たかおか山」の存在を知ったのは、
中石自治会長の渡部智さんから自治会の話を伺った時に
「こういう物もあるんだよ」と見せてもらった
A3サイズの分厚いファイルがきっかけです。
中を開くと、A3サイズの用紙に4段組で印字された原稿が
セロテープで張り付けられてました。
中石自治会で制作している広報「たかおか山」の
バックナンバーがまとめられたファイルだったんです。
「祝!内閣総理大臣賞受賞」の文字が大きく書かれた号もあります。
これは平成12年(2000年)に農林水産祭のむらづくり部門で
中石自治会が賞を受賞した時のものです。
当時の自治会長さんの喜びの声が掲載されていて、
この外にも自治会、老人クラブ、婦人会の方の寄稿文が掲載されていました。
創刊は平成3年(1991年)。
ネーミングの由来は地域の北東に位置する「高岡山」からとり、
年2回の発行で、平成25年11月までに計44号発行しています。
制作を担当するのは自治会で設置している「広報係」。
現在の担当は渡部智広さん(写真左)です。
創刊当初から広報作りに関わっている副会長の鈴木和俊さんが
アドバイザーとして制作を手伝っています。
歴代の広報係もそうですが、
皆、特に広報制作の経験があるわけではありません。
「何を載せればいいか」考えることから制作は始まります。
渡部さんは自宅PCで「たかおかさん」を制作し
中石地域・83戸分をプリントして男鹿市の広報と一緒に配布しています。
「あ、これ俺が書いた原稿だ」
「あいつ難しいこと書いてるなぁ~」
「俺、こんなの書いたっけ?」
……と、自治会の皆さんに話を聞いていると思い出話が沢山出てきました。
皆、広報制作の経験者です。
広報制作も時代の流れと共に変化しています。
創刊時、A3サイズで文字中心だった「たかおか山」も
現在はA4サイズの4ページものに企画を変え、
デジタルカメラで撮影した写真を中心に地域行事を紹介し、
行事に参加できなかった住民に地域情報共有する役割を果たしています。
「俺たちの広報は歴史が長いよ!」と話す皆さん。
22年間の広報には住民の生の声が寄せられており、
まさに中石の歴史が詰まった自慢の広報なのです。
広域連携推進員がお届けしました!