こちらの写真は11月7日に、八峰町文化ホール「ファガス」で行われた
第5回八峰町文化祭の様子です!
いやぁ~!すごい人でした!
この日は取材班がお世話になっている、八峰町・石川集落の「石川郷土芸能保存会」が
2010年、最後の幕収めとなる「石川奴踊り」と「石川駒踊り」を披露すると聞き、
駆け付けたんですが……ファガスの熱気はすごい!
入口からは、人があふれかえってました。
そんな観衆が待ち望む中、文化祭のトリをつとめたのが
石川郷土芸能保存会です。
●石川奴踊り
最初に披露されたのが「奴(やっこ)踊り」。爽やかな水色の衣装を身にまとった女性陣と、
男性がおひとり参加しているのがアクセント。優雅な舞が披露されました。

奴踊りはかつては男性で演じられていたそうです。
石川集落は、昭和38年「石川大火」と語り継がれる、集落が全焼した歴史を乗り越えてきました。
出稼ぎで男性が集落にいなくなった頃から、女性にも奴踊りを教えるようになったそうです。
実は文化祭前の石川郷土芸能保存会の練習場所にちょっとお邪魔させてもらってたんです。
この日行われていたのは奴踊りの練習。奴の担い手は、現在は、ほとんど女性だそうです。
夜ご飯の支度や仕事を終えた女性たちが、子供を連れて和気あいあいと練習していました。
一緒にきて練習を見ていた娘さんが、成長して奴踊りに参加するケースも多いそうです。
親子一緒に地域行事に楽しむ風景っていいですね~。
●石川駒踊り
そして大トリを務めるのが「石川駒踊り」!
石川郷土芸能保存会では、伝統の“型”を残しつつも
その時の“舞台”に合せた演出を工夫しています。
「その場に合わせていかにお客さんを楽しませるか」を心がけているんです。
前回の“八峰町んめもの祭り”では、観衆に囲まれた会場での披露となりましたが、
今回は、このファガスに合わせて……



……そしてちょっと休憩。
観衆から「ちょっと休め~!」と言われ、お言葉に甘えています(笑)。
この観客との一帯感いいですね~。
疾走したと思ったら飛ぶ!
とにかく「駒踊り」の時は、観客の歓声の盛り上がりが他と違うです!
時間がたつほどに観客の盛り上がりも最高潮に達しました。
舞台、演じ手、観客を全て巻き込んだエンターテイメント性は、まさに石川の“華”といえるでしょう。
石川の“駒”が縦横無尽にファガスの会場をふんだんに使って駆け巡りました!
「“人を楽しませる”ことと“自分たちも楽しむ”ことを一番心がけている」
……そう話すのは石川郷土芸能保存会の北川宏悦会長。
現在は、後継者の育成指導に専念していますが、北川さんいわく、駒踊りの魅力は
「疲れているけど、踊ったあとの爽快感はたまらない。
観客から拍手喝采されたときが一番楽しい」とお話してくれました。
「奴(やっこ)」と「駒」があっての石川郷土芸能保存会。この2つは切っても切れない間柄です。
石川の芸能の魅力は、後輩たちにもしっかり引き継がれています。
2010年、保存会は幕収めとなる八峰町文化祭を無事終えました。
優雅な奴と、大興奮の駒を見せてもらい取材班も大満足です!!
みなさんお疲れ様でした!
大盛り上がりの八峰町文化祭から石川郷土芸能保存会の報告でした!!!
……いつもより「!」が多めのレポートになっちゃいました。