9月29日(日)、由利本荘市・中直根(なかひたね)地域で
国民文化祭プレイベントの「フットパス」が行われました!
先日の由利本荘市・坂之下レポートでもお届けした「フットパス」。
フットパスの意味は、
フット…歩くこと【Foot】、パス…小径(こみち)【Path】”。
由利本荘市は、市内の多彩な文化に触れてもらおうと
地域のありのままの風景を楽しみながら歩く体験ツアーを行っています。
今回、取材班が参加したのは、由利本荘市鳥海の「中直根」地域です。
中直根町内会の佐藤博栄(ひろえ)会長(写真左)に
ガイド案内してもらいながら中直根を歩きます。
●直根環境改善センター→神明社→西宮神社
集合場所の直根環境改善センターで準備運動した後、
集落内にある「神明社」へ。
ここは、昔から子どもたちの遊び場で3つの神様を合祀しています。
元は運動会の会場だったんですよ。
お次は杉木立に囲まれた隠れスポット「西宮神社」。
表の看板は「駒形神社」となっていますが、中に入ると「西宮神社」の看板が。
不思議な神社なんです。
中直根の皆さんはこの神社を「観音様」と読んでいます。
●コッコファーム
続いて「コッコファーム」。
住民の真坂好喜さんが飼育している烏骨鶏(うこっけい)や孔雀、
ジャンボウサギを見させてもらいました。
可愛いですね~♪
その他、「ポッポの実(左)」、「くるみ(右)」と山の恵みが沢山!
「ポッポ」ご存じですか~?
北米原産のバンレイシ科に属する落葉高木で
「ポポ」「ポポー」「アケビガキ」とも呼ばれます。
バナナ、プリン、メロンを混ぜたような味だそうです~♪
こちらは「アケビ」。
中直根ではアケビの特産品化に取り組んでいます。
コッコファーム手前にあるアケビの蔓、立派でしたよ!
県道70号を歩いていると、別のアケビ畑も発見できました♪
●旧郵便局→正重寺→直根神社
続いて、昭和40年代まで利用されていた旧郵便局(写真左上)。
参加した女性は「映画の“風立ちぬ”みたい!」。
レトロな和洋折衷の外観に、参加者の皆さんも興味津々です。
そして、中直根のお隣の集落、前ノ沢にある「正重寺(しょうじゅうじ・写真右上)」から「直根(ひたね)神社(写真右下)」へ。
写真の銀杏は、正重寺の境内にあった立派なイチョウの木の下に
落ちてました! 収穫の秋を感じさせます♪
直根神社から、休憩地点の直根出張所に立ち寄るとサプライズ!
鳥海町名産「百宅(ももやけ)そば」が用意されていました!
山菜ときのこたっぷりで美味しい~♪
歩いた後だけに食が進みます。
この他、山ブドウの原種を味わったり、りんごの食べ比べも行いました。
再び歩きます。
佐藤会長から、「あそこを見てみれ!」と振り返ると鳥海山が!
中直根は標高250mの高地、山々が多いので
集落から鳥海山が見えるポイントが限られているんです。
貴重なポイントを教えてもらいました。
●再び直根環境改善センター
そして直根環境改善センターに戻って
「石窯」による「ピザ焼き体験」。
平成23年(2011年)に作られた中直根の石窯「菜五味(なごみ)」。
由利本荘市で続々と集落に石窯が作られていますが、
中直根はその先駆けです。
地元のビール祭りや、観光ツアーの日程に組み込まれるなどして
利用されています。
トマトベースのオーソドックスなものから、
味噌ベースの納豆ピザや、
ゼンマイ、タケノコ、サクラシメジがたっぷりの山菜ピザも!
豆知識ですが、中直根ではサクラシメジを「まごすけ」と呼んでいます。
参加者の皆さんは、生地を伸ばす作業に悪戦苦闘しつつも
自分好みのトッピングで楽しんでいました。
そして、最後にセンター内で、「前ノ沢番楽」観賞です。
農繁期の忙しい時期でしたが、
前ノ沢講中の皆さんが2つの演目を披露してくれました。
最初に獅子頭を使った「神舞」
続いて「鳥舞」です。
参加者の中には番楽を初めて見る、という方も多く
演目終了後は拍手喝采でした!
当日の様子は、前ノ沢集落「鳥海前ノ沢太鼓保存会」のウェブサイトでも
アップされています。
前ノ沢の皆さんも石窯ピザをたっぷりいただいたようですね~♪
→鳥海前ノ沢太鼓保存会ウェブサイト
全部の行程終了後には、参加していた国際教養大学の学生さんが、
佐藤会長にインタビューを行ってました。
佐藤会長は「この直根という地域を良く知ってもらえれば嬉しい」とコメント。
地域を地元の人と一緒に歩く機会は、なかなかありません。
今回のような形だと、より深く地域に触れることができると感じた1日でした。
こちらは、同じ由利本荘市・鳥海の伏見地区にある
直売所「菜らんど」から見た風景です。
気持ちいい青空に、鳥海山が凛々しい姿を見せてくれました♪
中直根地域から、広域連携推進員のリポートでした!