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地域の宝物発見! 甚兵エ川原集落で地域資源の活用法について講演会が開催されました!

2013年3月21日

2013年2月26日に、鹿角市・甚兵エ川原集落で地域資源の活用についての講演会が開催されました!

講演会

演題は「秋田スギの魅力と活用について」です。
「鹿角市地域力再生支援事業」の一環で何度か行われていたワークショップで
地域の財産、「お宝」の活用を甚兵エ川原集落の皆さんが話し合ったところ、
鹿倉崎(かくらさき)グラウンドの活用」や「伝統行事の継続」など様々な案が出ました。
この日は、その話し合いで出た「杉の活用」について講演が開かれ、
秋田看護福祉大学(外部リンク)の皆さんも参加しました!

甚兵エ川原自治会館に到着すると、なにやら賑やかな話し声が聞こえてきました。

調理室でお母さんたちが料理の準備をしていました!

料理の準備中!

講演会後に皆で食べるために、早くから集まって作り始めているそうです。
今作っているのは「納豆汁」です! 美味しそう!

大きな鍋の中には、なにやらお肉のようなものが浮かんだり沈んだり。

ぐつぐつ

何のお肉だろう? 魚っぽい気もしますが……。

何のお肉でしょう?

上の写真はできあがったものですが、何のお肉だと思いますか?

じつは!

なんと!

驚きの「サメ」!!

サメの身が入っているだけでなく、このサメの身から出汁を取っているのです!
今回、材料のサメは魚屋さんで3切れ1パックのものを購入したそうです。
サメ出汁の納豆汁」は甚兵エ川原集落で昔から食べられており、
サメの身は納豆汁のほか、味噌汁の出汁を取るのにも使われます。
今はそんなに食べなくなったそうですが、醤油煮や味噌漬けにしても食べられていたそうです。

甚兵エ川原集落の納豆汁作りは、まず納豆をペースト状になるまで細かく刻むことから始まります。

ペースト状に叩いた納豆

包丁でここまで細かくするのは、とっても根気がいりそうです。

ペースト状の納豆には「隠し味」も入ります。
え、隠し味は何かって?
それは、もちろん秘密です(笑)!
この隠し味が入ることによって、味にコクが出て、なめらかになるそうです。

汁には「サメの身」「わらび」「ゼンマイ」「フキ」、キノコの「さもだし(さわもだし)」
「にんじん」が入って、とっても具だくさん!
あとで「里芋」と「豆腐」も入ります。

納豆を濾します

そこに下ごしらえバッチリの納豆ペーストを濾し器に入れて濾し……

味噌も

さらに味噌も濾します。
こし味噌を使うとドロドロとした口当たりになってしまうので
味噌は粒味噌を使います。

こうして、できあがったものをお母さんたちで味見します。

味見

「ちょっとしょっぱいかしら?」
「この状態に豆腐と里芋が入るから大丈夫じゃない?」

と、お母さんたちは相談をしながら味を調えていきます。

興味津々

秋田看護福祉大学の学生の方々も興味津々です!

準備万端!

納豆汁の他に、甚兵エ川原発祥の南蛮巻き大根、カブの甘酢漬け、たくあんなどの漬け物や……

おにぎりの準備中

おにぎりの準備中!

納豆汁に良く合いそうなおにぎりの準備も万端です!
サメ出汁の納豆汁はどんな味がするのでしょう! ワクワクします!

料理の準備も整った頃、今回講師をしていただく
谷田貝 光克(やたがい みつよし)先生が到着しました!
谷田貝先生は東京大学の名誉教授であり、
東京都の農学生命科学研究支援機構(外部リンク)の理事長、
東京都千代田区にある香りの図書館(外部リンク)の館長を務めています。
また、秋田県立大学木材高度下降研究所長を平成23年3月まで務めていました。

谷田貝先生には、鹿角市内の自治会長を対象に行った講演会でも講師をして頂き、
好評を得たことから今回の甚兵エ川原集落での講演会でもとお願いし開催にいたりました。

講演の準備中です

谷田貝先生が講演の準備を始めると、なんだか良い香りがしてきました。

様々な精油

これは杉やクロモジなどの木の葉から精製したオイルです。
ラベンダーなど、定番オイルもありますね!

今回は「秋田杉の魅力と活用について」を題材に、
実際に精油の香りに触れながら講演が行われました。

香りに触れながら講演に耳を傾けます  香りに触れながら

谷田貝光克先生

谷田貝先生は講演の中にも冗談を交えるなど面白く話をしてくださり、
とても分かりやすい講演でした!

私たちが日常よく目にする杉。
杉には木材としての魅力だけでなく、葉にも魅力があります。
造り酒屋で新酒ができたことを知らせるために軒先にかけるもの。
苔玉のようなものがかけられていますが、あれにも杉が使われています。
その玉は「杉玉」と呼ばれ、葉が枯れて茶色がかってくる頃が熟成の目安となります。
その他にも、杉から採れた「精油」からは良い香りがして気分が落ち着きます。

また、秋田県にたくさん生えているという「クロモジ」という木は
皮付きの爪楊枝(つまようじ)に使われたり、良い香りの精油になったりして、
様々な用途があります。
クロモジの精油を実際に嗅いでみると、レモンのような柑橘系の香りがしました!

クロモジ油

良いにお~い!

杉やクロモジのほかにもネズコ(クロベ)、コウヤマキなど様々な香りが登場しました。

杉は香りの他にも、杉茶のサプリメントが販売されるなど健康維持にも役立てられています。
杉の伐採所には杉の葉がたくさん落ちていますが、捨てられるところって実はないんですね!

杉葉精油の精製方法は様々ありますが、
ペットボトルでも少量ではありますが精製可能なのだそうです!
私たちにも精油を作ることができるなんて、すごいですよね!

甚兵エ川原集落の皆さんは杉の精油に興味津々で、
杉の精油についての前向きな会話も聞かれました。
私も皆さんと講演を聴かせて頂きましたが、とても為になりましたよ~!

谷田貝先生、ありがとうございました!

谷田貝先生の講演を聴いた後は、皆で甚兵エ川原集落の味を堪能します。

皆で夕食

納豆汁とおにぎり

●サメ出汁の納豆汁、おにぎり

お漬け物3種!

●南蛮巻き大根(中央手前)、カブの甘酢漬け(左奥)、たくあん(右奥)

マルメロ

●マルメロ

どれも本当に美味しい!

サメ出汁の納豆汁は納豆のうまみが良い塩梅に引き出されており、
さらさらと、その中にすこしとろみがある上品な口当たりです。
このとろみと納豆の風味がおにぎりにとーっても合います!!
また、色合いにと最後に盛りつけられた高菜の漬け物が
シャキシャキとした食感で全体を引き締めています!
気になる「サメ」は、マグロなどに似ており噛むと柔らかくほろほろとほぐれます。

県北の道の駅でよく見かける「しそ巻き大根」の元祖といわれているのが
甚兵エ川原集落発祥の「南蛮巻き大根」です!
パリッパリッとした食感とピリッと利いた南蛮が、やっぱりおにぎりに合います!
カブの甘酢漬けもお茶請けにぴったり! 一口食べるとやめられません。

小食な私(笑)も納豆汁を2杯、一気に平らげてしまうほどの美味しさでした!

甚兵エ川原自治会の田原会長は、昔食べたサメ出汁の納豆汁を思い出しながら
納豆汁に舌鼓を打っていました。
昔、サメの身には皮が付いたまま納豆汁に入っていて、
それを歯で剥いてサメの身を食べていた、と懐かしそうに話してくれました。

昔から変わらない郷土の味は、地域のかけがえのない宝物ですね!

以上、これからの活動に胸が膨らむ甚兵エ川原集落から
広域的集落支援員がお伝えしました!

Author: | Category:04鹿角エリア, 甚兵エ川原地域


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