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産地直送ブログ

夜空に描く伝統の軌跡! 仙北市・北部川崎の火振りかまくら!

2013年3月7日

2013年2月9日に、仙北市・北部川崎地域で「火振りかまくら」が行われました!

火振りかまくら

「火振りかまくら」は仙北市角館地域の小正月行事です。
毎年2月の小正月に「炭俵」に火を付けて自分の体のまわりを回し、
「自分に付いた一年の厄を払う」という意味があるほか、
無病息災や五穀豊穣の願いも込められています。

北部川崎地域では毎年、角館地域の「火振りかまくら」で使用する「炭俵」を編んでいます。

炭俵

●炭俵

その数は毎年何千俵にものぼります。

今年、北部川崎地域で編み上げたのは4600俵。
この膨大な数を北部川崎地域の「川崎クラブ」7人で編み上げました。

鈴木幸雄さん(右)

●鈴木幸雄さん(写真右)

「川崎クラブ」の会長を務める鈴木幸雄(ゆきお)さんは
「火振りかまくらは無病息災を願って行われる。その願いが叶えば嬉しい。
そんな思いを込めながら編んでいる。」

と話してくれました。

炭俵作りは10月半ばの萱(かや)の刈り出しから始まります。
それから11月いっぱいは萱を湿らせないよう日当たりの良い場所で乾かします。
この作業で萱を湿らせてしまうと、編み上げた炭俵が燃えづらくなってしまうのだそうです。
そして、12月から1月いっぱいかかって炭俵を編み上げます。

北部川崎地域では、5つある集落のうち大場集落、野原集落、黒森集落の3集落で
「火振りかまくら」が行われています。
大場集落と野原集落は合同で行っており、毎年交互に場所を変えて開催しています。
同じ北部川崎地域内でも大場集落と野原集落の距離は離れているため、
高齢の方々が歩いて来やすいようにと考え出されました。
黒森集落の火振りかまくらは翌日、10日に行われました。
来年は黒森集落の火振りかまくらも見てみたいですね~!

今年は大場集落で行われた火振りかまくらにお邪魔しました!

大場集落で行われた火振りかまくら

大場集落と野原集落の「火振りかまくら」を主催するのは、
なんと80年以上も続く「大場青年団」です。
青年団では毎年「火振りかまくら」の他にも「花見の会」、「秋だっしゃ」の
3つの催し物を行っています。

「秋だっしゃ」……皆さんは聞いたことがあるでしょうか。
私はこの時に初めて聞きました。
「秋だっしゃ」は秋の豊作を祝う宴会のことで、かつては食べ物を持ち寄り
「出し合い」をしていたことから、
そこから訛って「だっしゃ」と呼ばれるようになったのではないか、と集落の方は話していました。
今では温泉施設などに出かけるなど、料理の出し合いをする機会はなくなってしまいましたが、
会の名前にその当時の名残がそのまま受け継がれています。

大場集落と野原集落の火振りかまくらは20年以上前に、
子ども達がのびのびと地域の伝統に触れられるようにと集落内で行われ始めました。
老若男女が集まって情報交換をする場としても盛り上がります。

さて、夕方17:30頃になると、火振りかまくらの準備は万端!
お勤めの方々も18:00を過ぎると会場に続々と集まってきます。

アツアツのおでん

会場に設置されたテントには、たくさんの料理が持ち寄られました!

あつあつです!

●おでん

モツ煮込み

●モツ煮込み

豚汁

●豚汁

ゴーヤ味噌おにぎり

●ゴーヤ味噌おにぎり

カボチャのデザート

●カボチャのデザート

きゅうりの漬け物

●きゅうりの漬け物

サツマイモとレモンの砂糖漬け

●サツマイモとレモンの砂糖漬け

お母さん達が作る料理は皆美味しいものばかり! 体も温まる~!
おでんの材料はお父さん達がお手伝いして切ったそうです。
出汁がよ~く染みて美味しかったです!

辺りは真っ暗ですが、テントから漏れる灯りと笑い声が
ほのぼのとした雰囲気を醸し出します。

たき火

会場にはテントから離れた場所2ヵ所に、たき火が設置されていました。
たき火では一年間家を守ってくれたお札やしめ縄などが焼き上げられます。

そしてたき火の前で炭俵も準備万端!

炭俵は準備万端

夜空に舞うのを今か今かと待っています。
今年は140俵の炭俵が大場集落の夜空に舞います。

あまり短く炭俵の紐を持つと髪が焦げてしまったり、
炭俵がよく燃えなかったりするそうです。
炭俵には炭を入れずに火を付けて回しますが、
結構大きさがあり、さらに片手で回すので少し重みを感じます。

火を付けます

炭俵を最後まで燃やすコツは空気を巻き込むようにゆっくり回すこと!
早く回してしまうと、火が消えてしまうのだそうです。

火振り

老若男女が夜空というキャンパスに円を描いていきます。

円を描く炎

綺麗ですね~!
火が付いた炭俵を回していると、次第にからだが温まってきます。
雪はしんしんと降り続きますが、そんな寒さもへっちゃらになってきます。

子どもたちも遅れて参加しました!

子どもたちも負けじと火振り!

火振りかまくら

「誰がどれだけ長く回していられるか競争だよ!」
子どもたちが競い合うと、あっという間に炭俵がなくなりました!

炭俵を回し終えると、それぞれ話に花を咲かせます。

皆でおしゃべり

皆でおしゃべり

共に行事を楽しみ、一緒に食事を取り、そして笑い合う。
人と人との距離が縮まるのはそんな時ではないでしょうか。

北部川崎地域で20年以上続く火振りかまくらの炎は
これからも夜空に軌跡を描いていくことでしょう。

以上、真冬でも心は温かい北部川崎地域から
広域的集落支援員がお届けしました!

Author: | Category:09仙北エリア, 北部川崎地域


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