秋田県立農業科学館の炭焼き窯復活の原動力に!
県立農業科学館では、白炭と黒炭という2種類の炭を焼く窯を持っています。
しかし白炭の窯は以前まで焼いていた方が亡くなってしまい、
炭焼きの職人を捜していました。
そこで、元気ムラサイトを見た担当者が鵜養の炭焼き名人、佐藤進さんを発見!
【産地直送ブログ】
・鵜養で炭焼き窯の窯出し披露が行われました!
・秋田市・鵜養では、「炭焼き」が復活します!
連絡を受けた元気ムラ支援室が佐藤さんと相談した結果、
まずは窯を見てみて、指導できるかどうか判断してもらいたいということで
大仙市の農業科学館へと向かいました!
大仙市にある、秋田県立農業科学館は
秋田県の歴史の中で、先人が築き上げてきた農業・林業・農村生活・民俗を知ることができ、
農業生産に必要な環境や栽培技術等を科学的な視点から学ぶことができる施設です。
施設内では、湯沢市・小野地域に生家のある聖農「高橋正作」の特別展
(他の特別展示によっては見られないこともあります)や
施設外では、仙北市・田沢地域の先達(せんだつ)から移築された古民家なども見学できます。
(なんと国の登録有形文化財です!)
さて、炭焼き窯に到着です!
「綺麗な窯だな~」
と名人の佐藤さん。もう一人の名人高田さんと共に炭窯を隅々まで見て回ります。
作りはしっかりしていて、崩れもなさそうです。
さてこの白炭の窯ですが「吉田式」と呼ばれる炭窯で、
鵜養の窯と一緒の形式なんですね。
上の写真は鵜養の炭焼き窯です。
窯の大きさは、鵜養のものより一回りぐらい大きいみたいです。
県立農業科学館の窯の中には、天井を作る前に入れられた木がびっしり!
炭にするには丁度良い大きさの木で、これを基準に新しい木を用意すると良いみたいです。
残念ながら今入っている木は、入れてから時間がたってしまい、
窯を再点火した際に燃え尽きてしまう可能性が高い様です。
復活には、この中に入ってる木を燃やしてしまい、
窯が熱いうちに間髪を入れずに切ったばかりの「生木」を入れて
再び点火すれば、白炭ができあがるそうです。
「道具が足りないな……」と名人二人
細々とした道具がいくつか無かったり、壊れたりしていました。
そして、最終的に二人が出した条件が
「毎回炭焼きの度に長距離を移動して指導するのは大変なので
白炭を焼ける後継者をきちんと育てること」
「自分たちが居なくなっても、後継者が長く炭焼き窯を守っていくこと」
この条件がクリアできそう、ということで、炭焼き窯の復活が決まりました!
今後が楽しみです!
以上、広域的集落支援員がお送りしました!