11月10日(土)、由利本荘市鳥海の直根(ひたね)小学校で開催された
閉校記念式典の様子をご紹介します。
晴天に恵まれた直根地域の風景です。山々には紅葉が残っていました。
2013年4月から直根小は笹子・川内両小学校と統合し「鳥海小学校」となり、
この学び舎で勉強するのも今年度が最後になりました。
1874年(明治7年)に開校し、その歴史は139年にもなります。
式典には33人の全校児童のほか、近隣集落の住民、由利本荘市長、歴代校長をはじめ
約200人が参列しました。
式典では児童たちにより「なべっこ遠足」「鳥海山登山」など、
思い出の学校行事が発表され、校旗の返還も行われました。
今年度は閉校記念事業として「市民合同運動会」「鳥海山登山」も行われ
式典の合間には鳥海山山頂で校歌斉唱する様子も動画で流されていました。
鳥海山登山の様子はYOU TUBE(ユーチューブ)(高画質版 低画質版スマートフォン、低速回線用)で閲覧できるのでぜひご覧ください。
直根小には地域の伝統芸能を学ぶ「郷土芸能クラブ」があり、発表会も行われました。
直根を含む鳥海地域に伝わる「下直根番楽」、「前ノ沢太鼓」、「猿倉人形芝居」、
この3つの郷土芸能を地域住民から学んできました。
※↑リンクをクリックすると「秋田民俗芸能アーカイブス」の記事に移動します。
前ノ沢太鼓クラブの前ノ沢太鼓の発表です。
教えているのは以前のブログでもご紹介した「鳥海前ノ沢太鼓保存会」です。
直根神社そばの前ノ沢町内会館で、保存会の皆さんの指導を受け練習してきました。
こちらは、子ども獅子舞クラブの発表。
国指定無形民俗文化財「本海獅子舞番楽」の一つ、下直根集落の「下直根番楽」の獅子舞です。
そして鳥海の百宅(ももやけ)地区出身、池田与八氏が創案した「猿倉人形芝居」が
子どもたちによって披露されました。
発表を終えた子どもたちも、仲間の練習の成果を見守ります。
また、下直根講中により「鳥舞」が披露されました。
演じるのは下直根番楽の後継者でもあり、直根小学校在学の子どもたちです。
そして最後に「また会える日まで」を全校合唱。
33人が直根小学校に「ありがとう」と感謝の言葉を贈りました。
子どもたちを見守る住民の皆さん。
元気ムラ取材班は過去の取材で、住民の皆さんから直根小の思い出をたくさん聞いてきました。
もともと、直根小の場所に建てられていたのは中学校で、
小学校は現在の直根保育園の場所にあったそうです。
猿倉、上直根、百宅などに分校があった時代もあります。
直根小学校のウェブサイトにも写真が掲載されているのでご覧ください。
この日は、直根小を卒業した矢島高校の生徒も式典に参列していました。
卒業生たちの記憶に直根小の思い出はしっかり刻まれています。
直根小学校の閉校記念式典を広域的集落支援員がお届けしました。