今年も若畑集落から味噌焼きたんぽの良いにおいがただよってきます。
10月14日、若畑集落で17回目の「若畑紅葉まつり」が開催されました!
毎年10月の第2日曜日に開催される「若畑紅葉まつり」には
宣伝をしなくても自然とお客さんが訪れます。
15回目の紅葉まつりの様子はこちらからご覧頂けます。
16回目の紅葉まつりの様子はこちらからご覧頂けます。
紅葉まつりのこの日、若畑集落は笑顔でいっぱいになります。
今回も秋田大学の学生4人が地域の皆さんの手伝いに参加しました。
若畑集落に来るのは4人とも初めてで、緊張の面持ちです。
紅葉まつりの会場であり、集落の皆さんが集まる「カブト館」を囲むようにお店が出て、
カブト館は賑やかになります。
●準備中
中には「若畑に妹が嫁いだ」という方もお店を出しています。
夫婦で帰省し、紅葉まつりを手伝いに来ている方々もいました。
カブト館の中では、お母さん達が「たんぽ」と「いものこ汁」の準備をしていました。
「たんぽ」は、米を蒸かして臼に入れ、半殺しにします。
それを決まった分量に丸めて、竹串につけていきます。
決まった分量に丸めることで、焼き加減が均等になるのです。
外では、でき上がった「たんぽ」を炭火で焼き始めました!
香ばしい香りが広がってきます。
最初は味噌をつけずに焼き、いい塩梅に焼けたら味噌をつけてもう一回焼きます。
この焼き方によって、香ばしくカリカリとした表面の中はモチモチした食感になります。
この焼き加減を見守る地元の方々の目は真剣そのもの!
紅葉まつりにはお店が全部で5つ出ていました。
「味噌焼きたんぽ」や「いものこ汁」
軽トラでキノコを販売する店や、畑で育てた野菜を販売する店、
漬け物やお菓子を販売する店などなど、若畑の「食」大集合です!
そんな5つのお店の中でよく見かけたのはこちら。
何かな? と思ったらこちらは「花ナス」という生け花に使う植物なのだそうです。
実の赤い色が花にたとえられ、ほおずきにも負けない鮮やかな色をしています。
ガレージの中に出店しているのは、若畑地域の佐藤友一(ともいち)さん。
友一さんが育てた野菜や、山で収穫したばかりの山菜などを出品しています!
友一さんのお店には人が絶えることがありません。
商品を買いにくるだけでなく、友一さんとの会話を楽しんでいるようでした。
こちらのお店の方は、妹さんが若畑へ嫁いだ繋がりで毎年お店を手伝いに来ているそうです。
お店には冬場に乾燥させた餅を揚げて砂糖をまぶした「若畑もち」や蒸しパンなどのお菓子類、
「黒キノコ(写真左)」や「マスタケ(写真右)」などの珍しいキノコの数々、野菜などなど!
たくさんの商品が並んでいました!
試食のブロッコリーの茎の漬け物はサクサクとした食感がとってもおいしかったです!
こちらのお店に直接「紅葉まつりの時に漬け物を漬けておいて欲しい」と依頼が来ることがあるそうです。
軽トラではたくさんのキノコが販売されていました。
中には、幻のキノコ「ぬきうち」の姿も見られました!
「10年に一度」と言われるほど珍しいキノコなんです。
私が見に行ったときにはもう残り1つとなっていました~!
味噌漬けにすると絶品なんですって~、食べてみたいです。
子どもの笑顔がまぶしいこちらのお店では、野菜が主に販売されていました。
お客さんから「大根ってないの?」と聞かれ、近くの畑へ娘さんたちが大根を掘りに向かいました。
大根を掘って洗っているのは地元の娘さんと、そのお友達の3人です。
大根を洗い終わり、記念にいえーい♪
この後みんなで手押し一輪車の「ねご」に大量の大根を乗せてお店へ向かいました。
良いですね~元気いっぱいです!
さぁ、若畑紅葉まつりといえば……?
「味噌焼きたんぽ」の登場です!
直火で一度焼いた「たんぽ」にヘラで味噌を塗ります。
まんべんなく塗ったら直火でもう一度焼き……
今度はお店の横に「味噌焼きたんぽ」を移動します。
遠火で焼かれる味噌焼きたんぽ……これで完成です!
良いにおいがしてきました~!
じつは私……味噌焼きたんぽを食べたことがないんです。
こんな香りを近くで嗅いだらたまりません。
食べたい! 食べたいよ~!
なんと、願いが通じました!
こちらが若畑自慢の「味噌焼きたんぽ」です!!
早速、ひとくち……。
……!
美味しい~っ!
いま言っておくべきことは「ほっぺたが落ちそうだ」ということのみです!!
え? 味が知りたい?
そんなあなたは是非、来年の「若畑紅葉まつり」に来て食べてみてください!
この味は若畑でしか味わえない郷土の味です!
食べ始めたあたりは何本でもいけそうな気がしますが、
すごいボリュームで1本でもお腹いっぱいです。
学生の皆さんも「味噌焼きたんぽ」を堪能していました!
表情が美味しさを物語っていますね!
若畑紅葉まつりに来たお客さんの中にはお土産用に4、5本買っていく方もいました。
イワナの塩焼きを見たお客さんは「一匹まるまるなんて贅沢~!」と話していました。
学生の皆さんは地域の皆さんと一緒にイワナ焼きなどに精を出します。
一方その頃、奥宮山では「皆瀬自治組織里山散策会&市民ジオサイトツアー」に
参加した方々が登山をしていました。
奥宮山登山の様子はこちらからご覧頂けます。
奥宮山から下山後、皆さんは紅葉まつりの「味噌焼きやんぽ」と「いものこ汁」を堪能しました。
皆さん美味しそうに頬張っていました!
もちろん、いものこ汁も絶品!
とろりととろける「いものこ」と程よい味噌の味で体が温まります。
きっと、登山で疲れた体にも染み入ったことでしょう!
若畑紅葉まつりに訪れると
聞こえてくる笑い声、味噌焼きたんぽの香ばしい香り。
そして毎年変わらない笑顔で迎えてくれる若畑集落の方々。
若畑でしか味わえないもの、そんなものを求めて
今年も若畑に人々は集います。
以上、若畑の味覚満載の若畑集落から広域的集落支援員がお届けしました!