五城目町内川地域の「内川再生の会」が参加する「棚田オーナー制度」。
その一環で「田植え体験ツアー」、「ホタル観賞ツアー」などを行ってきました。
田植えをした後することといったら稲刈りですよね!
10月6日に「稲刈り体験ツアー」へ行ってきました~!
6月9日にみんなで植えた苗は、どんな稲に育っているのでしょう。
なんだかワクワクですね!
この日は内川再生の会の会員を含めて40人が参加しました。
そのうち一般の方は9家族24、5人が参加し、
今年6月9日に行われた「田植え体験ツアー」に参加した方々の
ほとんどが稲刈りを体験しに来ていました!
参加した子ども達は、はりきって走り回っています。
子ども達は集合場所である「内川総合生きがいセンター(旧内川小学校)」そばの
グラウンドにあった芝刈り機に興味があるようです(笑)
動いている感覚をと内川再生の会の方が揺らしてあげています。
良い風景ですね!
受付を済ませると、田植え体験ツアーで泥んこになりながら田植えをした
棚田へと向かいます!
……おや? 田んぼのそばに誰かいますよ。
ツアーの方々や内川再生の会の方々ではないようですが……。
この方々は一体……!?
その正体は「案山子(かかし)」でした!
ふぅ~、びっくりした!
実は9月8日にツアー参加者の方々で案山子を作っていたのでした。
みんなで作った案山子さん、愛嬌がありますね~!
「おや、あの案山子ズボン落ちでら(落ちてる)!」
……イヤン。
さぁ、集まったら刈るどぉ~!
みんなで稲の手刈り体験だ~い!
稲が作り出す黄金色の絨毯の中に入っていきます。
鎌は危険なので、子ども達が体験するときには
お父さんやお母さんがぴったりくっついて見守ります。
それにしても皆さん良い笑顔!
う~ん、稲刈りとっても楽しそう♪
皆さんが稲刈りを楽しんでいる中、周囲に着々と棒が立てられていきます。
さて、ここで元気ムラクイズ~♪(!?)
これは一体何に使う棒でしょう?
ヒントは「より美味しいお米にするには何をする?」
わかった方から手を上げて発表してください!
えっ、案山子? 違いますよ~!
……はさ?
はさが……?
そう! この棒は「はさがけ」に使う棒なのです。
こうして太陽の光をたっぷり吸った「内川さわだ米」ができあがるんですね!
様々な体験ツアーの中でお母さん達が
「内川さわだ米」で握ってくれたおにぎりは、もう最高でした!
●内川さわだ米のおにぎり(今年6月撮影)
ツアーに参加した皆さんも舌鼓を打っていましたね~。
はさがけを子ども達も進んでお手伝いしています。
がんばってたくさん持って行きます。
大人達にとってすぐの距離も、
よちよち歩きの子ども達にとっては結構遠い!
そこを自分の身長くらいの稲を持って歩くのですから、
きっと大冒険だったでしょうね。
そんな子ども達の様子を見て「内川再生の会」の方は
「農家の嫁さ来てけれ~」と、顔がほころんでいました。
そんな中、遠くから戦車のような機械が向かってきました。
コンバインです!
コンバインは稲の刈り取り、籾(もみ)の脱穀、わらの処理を全て自動で
行ってくれる機械です。
手刈りよりも遙かに作業は楽になりますが、
周囲に人がいないか、石などの固いものが落ちていないか
細心の注意を払わなければなりません。
これからコンバインで稲刈りの実演を見せてくれるそうです。
……と、その前に!
やっぱり乗ってみたいですよね~♪
コンバインを近くで見たり触ったりする機会って
なかなかありませんものね。
実演は「内川再生の会」会長の畑澤勝男さんが行ってくれます!
コンバインを動かす方だけでなく、まわりの方々は
コンバインに巻き込まれるものがないか
周囲に注意を払います。
手刈りでも機械刈りでも
みんなで協力し合って行うのはやっぱり同じなんですね!
さて、稲刈り体験をしていたらお腹がすいてきましたね!
お昼ご飯は五城目町名物「だまこ鍋」♪
みんなで「だまこ餅作り体験」をしましょう!
ご飯は熱いうちに打てっ!!
炊きたてあっつあつのご飯をすり鉢で半殺しにして……
手に水をつけたらすり鉢の中のご飯を丸めましょう!
お~っ、腕まくりしてやる気満々ですね!
だまこ餅を一所懸命丸めます。
だまこ餅はピンポン玉を語源としており、
「庭洗い(にわあらい:秋の取り入れが一段落したころ)」の時に作られるのだそうです。
今ではなかなか聞かなくなった「庭洗い」ですが、
「庭洗い」は「さなぶり」のように農作業後の疲れを労うものでした。
「さなぶり」で始まり「庭洗い」で終わる、というのが農家の方々の一年だったのでしょう。
さぁ、全部丸めたら「だまこ餅」のできあがり~♪
あらかじめお母さん達が用意してくれていたおつゆの中にだまこ餅を入れて……
あつあつの「だまこ鍋」が完成です~!
とっても具だくさんなだまこ鍋ですよ!
鶏ガラの出汁が本当に美味しい!
ちょうど良い鶏の脂がだまこ餅によく合います。
「内川再生の会」の方に頂いた作り方を見て驚いたのが調味料。
だまこ鍋には、味付けで醤油と味噌どちらも入れるのだとか。
この良い感じの味はそういうことだったのか~! 新たな発見です。
ちなみに私はこのとき初めて知りましたが、
一般的なだまこ鍋はこうした作り方のようです(汗)……なんと……。
あつあつのだまこ鍋を皆で食べます。
あちちっ。
子ども達からは「とっても美味しい!」という声が上がります。
おかわりをもらう方々がほとんどでしたよ!
ご飯を食べ終わり子ども達はじゃれ合って遊びます。
体験ツアーを通して子ども達はすっかり仲良しに!
そして最後にもう一つ、ツアーの目玉。
「内川さわだ米」30㎏プレゼント!!
スーパーなどで並ぶのは5㎏や10㎏がほとんどですよね。
そう考えるとすごい量だなぁ~と思います。
こちらのお米は、体験ツアーをした田んぼのすぐそばで
育ったお米です。
希望する方にだけ、この日にお持ち帰りをしていただきました。
そして、その他の方にはこの日に刈り取りをしたものが郵送されます。
みんなで植えて収穫したお米。
そんなみんなの笑顔を吸収したお米は、きっとどんなお米よりも美味しいものになるでしょう!