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産地直送ブログ

勇壮!白瀑神社例大祭「みこしの滝浴び」

2012年8月23日

127滝(幅550)

山本郡八峰町の白瀑(しらたき)神社例大祭「みこしの滝浴び」が8月1日(水)行われました。みこしを担ぐ白装束姿の若衆が滝壺に入る姿が涼味豊かで、全国から大勢の人達が訪れました。

05看板、19山門

白瀑神社は853年(仁寿3年)、慈覚大師(じかくだいし)円仁(えんにん)が創建したとされる古社です。
中世には修験道の霊地にもなりました。
五穀豊穣、家内安全を願う祭りとして、また「みこしの滝浴び」が珍しく、毎年賑わいます。

滝浴びは午後1時過ぎですが、取材班は駐車場に午前9時過ぎに到着しました。

017おおわに4人
車から出ると、白い装束を着た女性のグループが見えたので、挨拶をしました。
聞くと、青森県の大鰐(おおわに)町から来た60~70代の6人グループです。
(写真は、そのうちの4人の方です)
大鰐では、津軽三十三観音巡りが行われており、衣装は33の札所の名前を刷ったものでした。
「ここに来るのは初めてです。お参りすると、一年間さっぱりした気がする」と言っていました。

「みこしの滝浴び」まで時間があるので、車で5分ほどの元気ムラの本館(もとだて)集落に向かいました。
本館にも、白瀑神社の氏子さんがいます。

025本館入り口
本館集落の入り口には「祝祭典」と大きな横断幕が飾られていました。

本館には、秋田で初めて作られたグリーンツーリズムの宿泊施設「夕映の館」があり、
偶然にも本館自治会の斉藤進会長がおられました。
本館は朝早い時間にみこしを迎えており、もう八森の方へ行ったあとでした。

※後で、みこしが通る道順を教えて頂きました。
みこしは、午前7時30分ごろ神社を出発して北上し、
本館→浜田(熊野神社)→古屋敷→八森→磯村を通り、
午後1時頃に神社へ到着するスケジュールでした。

斉藤会長は「以前は、朝4時に神社に集まり、白瀑神社の氏子がいる集落を次々と回って、
午後3時くらいに神社に帰った。みこしを担がねば若いのでないといった気運があった」と言います。

そこで取材班は、八森へと続く旧国道を車で進み、みこしを探していきます。
近所のおばあさんに立ち寄る場所を聞きながら進むと、
いました! みこしの一行が!!

041町

ドンドドンと太鼓の音が響きます。

ワッショイ、ワッショイと掛け声。

近所の家から人々が表に出てきました。店の従業員も応援しています。

神社の元総代の方に、みこしの行列の構成を聞きました。
53-2先頭

御幣持ち  大人1人
太鼓     太鼓持ち2人、
      太鼓たたき1人
猿田彦(さるたひこ) (日本神話に登場する神。天狗の面をつけている)
旗持ち    小学生10人
みこし担ぎ  約40人(実際に担ぐのは25~30人)

このほか神社の神職の方、氏子総代など。
以上が、みこしの一行です。
お話を伺った元総代の方は「昭和30年から40年頃は、予約しないと、
みこしを担ぐことができなかった」と言っていました。

070旗小学生(これか) 081猿田彦
旗持ちの小学生は飲み物をもらい、元気いっぱいです!
再び行列が進みます。猿田彦は高げたをはいています。

087人物アップ
暑い中ですが、若者は力を込めてみこしを担ぎます。

この日の能代市の最高気温は32・2度。
一日中、日差しが照りつけ、うだるような暑さでした。

取材班は一足先に神社に向かいます。

午後1時過ぎ、神社の境内に太鼓の音が響いてきました。
もうすぐ、みこしの到着です。

093太鼓 097旗もち
太鼓の前触れのあとに、旗が続きます。

108神輿(直前)下アングル

みこしは境内を通り抜け、高台にある神社のふもとを進み、滝の手前にある広場へ。
担ぎ手の皆さんは、朝7時半に神社を出発してから、
炎天下、重いみこしを担ぎ続けてきました。

今か今かと待っていた大勢の観客から、どよめきが起こります。
二、三度みこしは、もみあいながら、ついに滝壺に入っていきます。
116神輿滝へ入る 121滝の中

回りのカメラマンはものすごい数。
滝の左右、後ろ、上方と、ぐるりと囲んでいます。

126滝ど真ん中
みこしは滝壺の中へ。
高さ17メートルから大量の水がほとばしり出て、落ちてきます。

滝壺は、深いところで腰くらいでしょうか。
綱の引き加減で左右のバランスをとっています。

131いったん上がる 132びしょぬれ
ぐるりと滝壺を回って再び滝の前へ。
全身、びしょぬれですが、さっぱりした表情です。

140滝全景

ザーーーーという滝の音。
ワッショイ、ワッショイ。
観客のワァーという声。
みんな入り混じって、まつりは最高潮です。

145あがる

いったん、みこしが滝から上がりました。
滝壺に入るのは2回。
若衆は一呼吸入れ、次の滝入りへと気持ちを整えます。

147観客 148旗の子供

滝の回りには、旗が林立して見守っているようですね。
みこしは再び滝壺へ。
気合いづけに、担ぎ手に水がかけられます。
161二回目、入る 166水かける

滝壺の周囲は、木々に包まれた神域。
みこしがいる場所に、太陽の光がスポットのように当たります。
なぜか神秘的な“明るさ”ですね。

171うれしそう

みこしは、滝の手間で気持ちを高めながら、滝の前面へ。
若者の表情が、とてもうれしそう。担ぎ終えた達成感と、滝の清涼感からでしょうか。

173滝近い 185出る

ワッショイワッショイと、神輿を何度も揺らします。

184人アップ

いい表情ですね~!
見ているより、担いでいる方が楽しいですよね。
暑いですし~。

200扇 206汗、涙?
扇を持ってワッショイワッショイ。綱の引き手も力が入ります。

今度こそ、滝から上がります。
多くのカメラマンと観客が、みこしの熱気を身体全体に受け止めているようです。
190観客 208よくやった
最後まで担ぎ通しました。みこしが陸にあがります。
若衆は休息所に向かいました。

228子供、滝のした 235元気がいい
みこしが去った滝壺にはその後、旗持ちの子供達が大人の許可を得て入り、
はしゃいでいました。

滝から帰る途中、東屋で休んでいた八森の88歳のおばあちゃんは
「おじいちゃんと息子、30代の孫がみこしを担いでいます。
孫は元気だったので、うれしい」と話していました。

まつりを終えたみこしの担ぎ手の何人かにインタビューしました。
238難波先生
磯村地区の難波直弥(なんば・なおや)さん(写真中央)。32歳。
バスケットボールで有名な能代工業高校の先生をしています。

「親がみこしを担いでいたが、小さいときは見るだけだった。
仕事で地元に帰ってくることができたので、担ぐのはここ数年やっている。
見ているよりは、神輿を担ぐ方が楽しい。
暑い中、滝に入っていけるのが、なんとも言えない。気持ちも高ぶってきて。
朝の6時半に神社に集合して集落を回ったが、
出迎えてくれた人が水道のホースで水を撒いてくれて、うれしかった

わらじを手にしている人がいました。
244-2松岡さん、わらじアップ

「使い古しですよ」と言っていましたが、

映画俳優のような、ほれぼれする、いい男です。
わらじを大写しで撮りました。

古屋敷から来た松岡成(なる)さん。37歳。
「若い人が入ってきている。うれしいですよ」。
学生の時から担いで20年。
今年は元気な年だった。最後まで声が出ていた。
滝の中でも元気があった。

職場は休みをとった。はずせないな。
楽しみ。この日でないと会わない人がいる
」。

頭には豆しぼり、腹にはさらし、そして足袋(たび)。全身、白装束です。

このわらじ。神垣睦廣(かみがき・むつひろ)宮司の奥さんにお聞きすると
岩館の人が100足ほど納めてくれるということです。
修行者用のわらじで、大変丈夫。比叡山にも納めると聞きました。
松岡さんは、神社を出発し滝から上がるまで二足を使いましたが、
わらじの様子を見ると、まだ十分はけそうですね。

右肩が痛いと言っている青年にも話を聞ききました。
体格がいいので「柔道をやっているの?」と聞いたら、
能代商業の高校生で、吹奏楽部でチューバを吹いているといいます。
去年は太鼓持ちをし、今年初めてみこしを担ぎました。

衣装はずぶぬれでしたが、「よかったし」と一言。
全日本吹奏楽コンクール秋田県大会では
「縁を担いで、金賞を目指したい」と言っていました。

まつりの今年の当番である八森連合自治会長に話を伺いました。
八森連合自治会は約350世帯です。
まつりの当番は一年交替で、来年は浜田自治会と本館自治会が当番となります。
「みこしの担ぎ手は少なくなってきたが、今年は高校生7人、中学生(3年)4人、
旗持ちの小学生10人が出てくれて良かった」と話していました。

休息所の向かいの高台に白瀑神社があります。
石段の登り口には「祝 祭典」の看板が掲げられていますが、
その脇に色鮮やかなとうろうが飾っています。
249神社正面 251とうろう

宮司の奥さんに聞きますと、八森こども園の子ども達の作品です。
50個以上あり、かわいい絵が祭りに花を添えますね。

石段を登っていくと、正面に白瀑神社があり、
氏子の方達が参拝していました。
256とうろう、石段
260神社真正面

インタビューを終えて、再び滝に戻ります。
黒い岩肌から二条の滝。右の方に勢いがあります。
滝の途中に、ほこらがありました。
221ほこら 226滝の音

まつりを終えた白瀑は、変わらず

ザザザーーーー

と音をとどろかせます。

滝の音に混じり、ジジジジーとセミの声。
滝から落ちる水しぶきの勢いのためか、ゆるやかに風が通り過ぎます。
水際に小さい波が押し寄せては繰り返す。滝の一角だけは、「涼」の世界。
水はそれほど冷たくはなく、手に水をすくい汗にまみれた顔と腕を洗うと、
身体までさっぱりしました。

266ウバユリ
境内には何本も緑白色の花が咲いていました。高さは胸辺りまであります。

もう一度、滝を見に行きました。
小川を流れる水はすがすがしく、清らかな色をしていました。
268滝から流れる小川 272清い

以上、熱気を帯びた「みこしの滝浴び」のレポートでした。

Author: | Category:06山本エリア, 本館(もとだて)地域


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