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「根子番楽まつり」(その3)「根子マタギ」「昔遊び」をレポート。

2012年6月25日

 根子(ねっこ)番楽を見て、おいしい郷土料理を頂いた後は、築120年の古民家・二又(ふたまた)莊で「根子マタギ」の話を聞きました。語って下さったのは、現役の「マタギハンター」佐藤弘二(こうじ)さん(64)。根子にいる5人の現役ハンターの一人です。
8-二又莊153

 弘二さんは小さい時から北秋田市根子地域近辺の山で遊び、25歳でマタギになりました。
 初めて熊を穫ったのが26歳。それからマタギを続けてきました。写真中央が、マタギの衣装を着けて語る弘二さんです。
8-マタギ136

 「万が一、熊と遭遇したときは、声を出したら負け。『あっ』と声を上げたら、一気に熊は2間(約3・6メートル)以上は飛んできますよ」
 「目と目が必ずあうので、目を絶対に離さない。昔から言われたのは『1本の木になった方が勝ち』」
 「熊が移動するのは午前10時と午後2時30分頃が多い。えさ場に着くと、そこで過ごす。夜、リンゴの木の上で食べているのを見たことがある」
 「木の上から笹藪やススキ原に降りるとき、木の途中から飛び降りて、1~2歩動いて絶対動きません」
 「熊は、頭が入る大きさの穴があれば入ります。体重が100キログラムの熊でも入っています」
 「根子には熊が14~15頭います」
 次々と衝撃的な話が弘二さんの口から飛び出てきます。

8-マタギ144

 雪崩の見分け方、熊のえさ場のありか、マタギ集団の掟、熊の冬眠時期などマタギ文化にも詳しいのですが、近年はマタギをする環境が厳しくなっていると言います。
 関係者によると最近は、民家の近くに熊が出没して駆除の要請があった時に出かけることが多く、また猟銃所持者には玉の一発一発をどこで、何月何日に使ったのか帳簿への記載が義務づけられており、「マタギ」に出る機会が減りつつあります。

※「最後のシカリ 佐藤冨久栄さん」の記事はこちら。
 二又莊には、熊の剥製が何頭かありました。二叉莊では食事もできるようです(要予約)。

 「根子マタギ」の話のあとは、お楽しみの「宝引き(ほうびき)遊び」に行きました。会場は、昼食をとった児童館です。既に始まっていて、着いたときは佳境の真っ最中。その中に取材班も入れてもらいました。

 この「宝引き(ほうびき)遊び」は、冬になってから行われる昔遊びです。
 婦人会のメンバーを中心に週に一度、ゲームに興じたり談笑にふけったりする日に行われます。
 ”ひもくじ”の一種で、巧みな演出で盛り上がるのですが、この日は遊びの楽しみを知ってもらいたいと、やや簡略化したようです。
 1.5メートルほどのロープ(ひも)を参加人数分用意します。前回勝った人が「親」となり、ひもを束ね、ひもの一つに鈴のついた五円玉を束ねた環(「どっぷ」と呼ぶ)を結わえます。「どっぷ」とはアタリのことで、「どっぷ」が結わえられたひもを引き当てれば勝ちとなります。

 まず、「親」がひもをばらっと畳の上に投げ出します。
9-ほうびき開始156

 すると、参加者の「子」は一斉に<これは!!>と思うひもを持ちます。
9-ぼうぎき158

 「親」はひもを大きく二分し、少しづつ緩めて行きます。「子」は自分の持っているひもが「当たり」と期待して力を入れますが、「親」が緩めるにつれ一人、二人とハズレに。二つに分けた一方は全員ハズレとなります。
 そして期待を強めるのが、残ったひもの束につながっている「子」たち。
 その段階で、一人ずつ持ち札を1枚出します。それから微妙な駆け引きで二本(二人)までなったところで一呼吸。最後に「どっぷ」のついたひもを持った人が勝つ、という単純なゲームです。
 始めは遊び半分でやっていた取材班ですが、だんだん欲が出て熱くなってきました。

 なんと3回目、ついに勝ちました!!!! 6~7枚の札をゲットです。勝つとやっぱりうれしいですね。

 ということで、最後に各自が持っている札の枚数を数え、上位者に「大景品」がプレゼントされました。
9-ぼうびき景品160

 「大景品」の中身は、ヒ・ミ・ツです。
 中身より、みんなで楽しめたことが、なによりの「景品」でした。

 参加者に感想を聞きました。
 「単純な仕組なのに、こんなにも盛り上がるとは! 次回は絶対にリベンジしないと!」
 お名前を聞くと、「ピーコ」というではありませんか。
 そうです。あの有名な、「ダースコちんどん隊」のメンバーの「クラウンPちゃん」なのでした。
 「Pちゃん」は、秋田市の家族バンド「わっさんず0821」の一員であり、さらに「わっさんず0821」は美郷町・黒沢地域の「くろさわフェスティバル」に毎年参加し、大いに盛り上げに貢献しているのです。

 ※産地直送ブログで、2011年9月に開かれた「田園に響きわたるロック ~くろさわフェスティバル~」を紹介しています。是非ご覧下さい。

 ※ダースコちんどん隊は、産地直送ブログ「男鹿市・加茂青砂地域の『お花見音楽会』」にも出ています。ご覧下さい。

※お母さん方の「宝引き遊び」にみる”真剣勝負”の様子はこちら。

※2011年の「くろさわフェスティバル」のプログラムはこちら。

 少し興奮の冷めやらぬまま、根子番楽が行われた会場(旧根子小)へ帰る途中、ハプニングです! 舗装道路の向こうから犬か猫かと思う動物が近づいてきました。
 しかし、毛の色がなんとなく違うし、歩き方が猫で犬でもない?! <もしや>と思うと、くるっと向きを変え崖の下に降りていったのは、タヌキ(またはアナグマか?)でした。それほど自然が豊かな根子集落なのでした。

Author: | Category:01お知らせ, 05北秋田エリア, 根子(ねっこ)地域


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