由利本荘市・坂之下集落の民泊交流体験は2日目を迎えました!
ボリュームたっぷりの「後編」をお届します!
2日目の始まりは朝8:30。
最初のスケジュールは「雪山登山」です!
●いざ、雪山登山!
坂之下会館から、集落の一番高台にあるお宅に移動します。
ここのお家からは、鳥海山がまるで「庭の一部」のように見えるんです。
学生のみなさんは、現代的な青いかんじきを装着。
私は、農家民宿・自然満喫屋の茂木栄一さんから、昔風のかんじきをお借りしました。
マタギになった気分!
ソリを担いで目指すは、坂之下のビューポイント「鳥海山国際禅堂」です。
●野ウサギの足跡
こちらは、野ウサギの足跡。
ぴょんぴょんはねて移動するウサギの姿、見てみたいなぁ~
足跡と足跡の間に、雪をひきずった形跡がまったく見られません。雪山のプロですね。
禅堂までの雪山登山の景色。
この辺りは、一面に棚田が広がっていて、冬は銀世界に様変わりします。
思いっきり飛び込みたいくらい、綺麗な白い絨毯が広がっています。
歩くこと約30分、
途中かんじきの紐がとれて悪戦苦闘した人もいましたが、無事に禅堂前に到着しました!
「鳥海山は照れて隠れてしまったな~」と、同行してくれたおじいさん。
冬の鳥海山は本当に照れ屋です。(※写真中央に、うっすらと見えるのが鳥海山)
この日は、風も穏やかな雪山登山日和でした。
●雪ソリ部隊・発進!
帰りの移動手段は雪ソリを使用。
らくちん~!!!
最初は怖がってた学生さんも、足をソリの前に出せば、すぐ止まるので一安心。
続々と発進していきます!
小さくなっていく姿が可愛い(笑)。
帰り道は、若者たちの「ワ―、キャー」という歓声(?)が響き渡っていました。
飛び跳ねている学生さんもいましたよ。
さて、学生さんたちが、雪山登山にチャレンジしている合間に……
●坂之下の移動式石窯!
由利本荘市の地域おこし協力隊と、集落支援員のみなさんが協力して、
坂之下の石窯をあっためてくれていました!
ピザの具材には、かぼちゃ、むらさきいも、ベーコン、玉ねぎなど。
トマトソースは、地域の女性陣の自家製特製です。
具材のほとんどは、坂之下の畑でとれたものばかりです。
ちなみに冬場に石窯を使うのは、坂之下では今回が初めてでした。
生地の膨れ具合が夏と異なるので、「いい勉強になった」と地元のみなさんおっしゃってました。
●そば作り体験
会館に戻ってきた学生さんたちは、そば作り体験です。
このそばは、雪山登山してきた禅堂前の畑でとれたもの。
こちらは、坂之下のお母さんたちと学生が、ピザ生地をのばし、具材をトッピング中。
「きちんと丸くならなくてもいいのよ~」とアドバイスするお母さんに
「甘いんじゃないの~(笑)」とつっこみも。
「これは、うちのお嬢さんの分ね!」というコメントを聞いていると
すっかり、親子のような関係が築かれているようです。
ほっかほかのお蕎麦もできあがりです。ゆっくりと昼食タイム。
●感想発表
そして、ご飯を食べたあとは、今回の体験の感想を一人づつ発表しました。
まずは、学生さんたちのコメントからご紹介しましょう。
「みなさん、とっても、とっても優しい」
「かまくら作りは、なかなか体験できない」
「日本の食べ物が食べれて嬉しい」
日本語が堪能な留学生も、まだ慣れない学生さんも、
「と~っても、と~っても 楽しかった!」と話してくれました。
日本人の学生さんでも、雪国の体験は初めての方もいました。
普段から秋田に住んでいる私たちからすると「あ~また雪が……」と感じる景色も
別の視点から見ると、まったく違う景色になるんでしょう。
「貴重な体験ができて嬉しい」と話す学生さんのコメントが印象に残ります。
そして、今度は、ホストファミリーとなった、坂之下のみなさんの発表。
「(学生さんから)いつも新しい風をもらう」
「毎年、娘が増えていく感じ」
「学生が(泊まりに)くるのが毎年の楽しみになっている」
住民のみなさん、共通して、学生たちの存在が、「元気」の源になっていると話します。
ホームステイした学生、そして奥様と一緒に写真を撮る坂之下部落会の茂木精さん(右下)。
昔、まだ坂之下で、水道が発達していなかった時代、
集落では、山の湧水を生活用水に利用していました。
水を引くパイプなどが無かったため、お風呂を1週間に1、2回しか湧かせなかったそうです。
自宅で湧かせない時は、お隣のお風呂に入れさせてもらい、
隣近所が協力しあっていました。
これを、「お湯をご馳走になる」といったそうです。
「小さな喜びをみんなで分かち合っていた」と茂木さんは話します。
便利な世の中になり、隣近所の関係は薄くなってしまったが、
逆に、自分たちで人が集まる機会を作り、地域に元気を生み出していきたい、と
2年目を迎えた民泊交流会を締めくくりました。
さて……そろそろ出発の時刻が迫ってきました(涙)。
最後は、前日に披露されたフラダンスを、みんなで踊ります!
坂之下の小さな女の子も、見よう見まねで、踊ってくれましたよ~。
バスに乗る前に、ホストファミリ-のお母さんと話す学生さん。
娘が増えた、と話すお母さんたちが、たくさんいましたが、
学生たちも、「お父さん」「お母さん」が増えたと感じているのではないでしょうか?
「また遊びにきてね!」
「雪が消えた季節も最高、“ビューティフル”なのよ!」
留学生のみなさん!
また、坂之下に来てくださいね~!!
2日間に渡った坂之下・民泊交流体験のリポートでした!