11月25日に、鹿角市毛馬内にある甚兵エ川原集落で、
秋田看護福祉大学と鹿角市役所との協働による集落座談会が開催されました。
9月に行われた報告会に続き、今回の座談会は、
地域の人々が自分たちの足元を見つめ直す機会となったようです。
11月25日は……鹿角市は雪でした!
甚兵エ川原は、鹿角市と小坂町の境にあります。
写真は、国道282号線沿いにある毛馬内の史跡案内看板。
「甚兵エ川原」の文字が確認できますよ!
※写真をクリックすると拡大できます。
座談会は「甚兵エ川原自治会」で開催されました。
前回の報告会では、学生の視点から、様々な地域のお宝が出てきましたね。
鹿角名産の「しそ巻き大根」は、甚兵エ川原が発祥の場所!
甚兵エ川原では「南蛮巻き大根」と呼んでいます。
その他にも、みそ昆布に、黒豆入り餅、甚兵の家々に代々伝えられてきた郷土の味は、
上品で、とっても美味しいものばかりですよ~。
今回は住民のみなさんによる、記憶の掘り起こし作業が中心となります。
鹿角市職員と秋田看護福祉大学の学生が、住民のみなさんが一緒に
「集落でやってみたいこと」を話し合いました。
いろんな話が出てきましたよ~。
昔は、住民が年代別にグループを作っていたそうです。
甚兵エ川原は、鹿角の毛馬内地域では最北端にあたります。
「毛馬内」の一番「北」に位置しているということで
「毛北夫婦ゼミナール会」という会もあったそうですよ!
今まであったこと、これからやってみたいこと、
地域への思いを付箋に一つ一つ書き込みます。
最初は、「う~ん」と考えこんでいた住民の方も、
市の職員や学生さんが聞き役となり、話をしているうちに、どんどん付箋が増えていきました。
さらに、書き終えた付箋の内容を整理し、カテゴリごとに分けていきます。
この作業も、住民のみなさんが、じっくり考えながらおこないます。
話し合った内容を発表するのも、甚兵エ川原のみなさんです!
タイトルを考えるのに苦戦した班もありましたが、↑この写真のタイトル、いいですよね~!
毛馬内最北端の場所にあるのが「甚兵エ川原」ですよ!
こちらは、甚兵エ川原の自治会長、田原さんの班の発表。
昔は「ビート」と呼ばれるさとう大根を作っていたそうですよ~
今後も継続していきたい行事や、新しくやってみたいアイディアをたくさん出してくれました。
女性陣も、照れながらも、自分たちの思いを発表してくれました。
「これはやりたいけど無理じゃないか」「いや、やってみたい」
そんな思いが交錯しながらも、住民のみなさん、
「自分たちがやりたいこと」を2時間かけて、まとめあげました。
まさに、次につなげるための「土台」をつくる作業となった、今回の座談会。
住民の方々が、自分たちの気持ちに気付く場にもなったようです。
鹿角市では、今後も継続して、甚兵エ川原の住民との協働作業を行っていきます。
住民の思いが、どのような形として現れるのか、今後がますます楽しみです!