秋田県は鉱業が盛んな県でした。
仙北市・北部川崎にある日三市鉱山もまた、そうした鉱山の一つです。
大正時代に採掘は終わり、今は静かに山の中に佇んでいますが、
当時の技術の粋を集めた選鉱場などは、貴重な産業遺産となり、往時の栄華を今に伝えています。
今回、地元の方の案内で、その遺跡を探訪しました!
※この先、取材班は地元の詳しい方と共に、道なき道を進んでの取材でした。
危険な場所もありますので、案内の方なしでは絶対に近づかないでください。
でも、それでも紹介したい魅力があるんです!
雫田集落の少し北方にあるのが、旧日三市鉱山、
現在は木々に覆われており、その全貌を見ることはなかなかできません。
灌木をかき分けて進んでいくと……。
見えてきました!
この、黒いレンガは、「カラミ石」。鉱石を精錬した後の残りを固めてレンガの代わりとして使われています。
金属の残りがあるため、鉱石の成分によっては綺麗な虹色に見えたりもします。
これはどういう用途だったのでしょうか……?
まるでお城のような石積みが、斜面に沿って何段も続きます。
その場に立つと、石と自然の織りなす美しさがたまりません。
簡単に行ける場所ではないのですが、神秘的な美しさが眠る鉱山跡でした!