秋田県で29番目の道の駅「こさか七滝」が7月3日、小坂町にオープンしました。
そのオープニングセレモニーで地元・鴇(ときと)集落の伝統芸能である
「鴇大太鼓」が披露されるとのこと。普通の太鼓ではありません。「大」太鼓ですよ。
トラックに乗ってやってきた大太鼓は、2人掛かりでないと移動できない大きさです。
小坂町では、昔から各集落で大太鼓の伝統芸能が行われていたそうです。
現在、太鼓の披露を行う集落は少なくなってきましたが、
この鴇集落では、「鴇大太鼓保存会」により伝統がしっかり受け継がれています。
セレモニーを前に準備を進める保存会メンバーのみなさんの衣装をご覧ください。
シックな黒の配色に、真赤な「鴇」のマークのついたシンプルな半被。
粋でかっこいいですね~!!!!! 小坂町でも黒い半天を着用するのは珍しいそうです。
これを着れば、男っぷりがアップすること間違いなしです。
出番を待つのは、今回の演じ手で最年少の鴇大太鼓保存会・和田博貴くん。
大勢の前で大太鼓の披露は緊張しない?との質問に「慣れてるから平気!」と貫禄あるコメント。
小学校3年生の時に大太鼓を始めた博貴くん、お父さんの篤史さんも保存会のメンバーです。
お父さんの篤史さんは、鴇集落の人々に「一緒にやろう!」と誘われて太鼓を始めたそうです。親子で伝統芸能を演じる姿っていいですね~。
道の駅開所記念という事で、小坂町長をはじめ錚錚たる人々が集まったオープニングセレモニー。
保存会メンバーの成田俊昭さんが「鴇大太鼓」の文字が入った提灯で
合図を送りながら、太鼓演奏を進めます。オーケストラの指揮者みたいです。
名勝「七滝」と観衆の前で披露された鴇大太鼓は、実は「肩に担いで」演奏します。
今回は残念ながら、人数が揃わなかったため、地面に大太鼓を置いての演奏となりましたが、
8月20日の花輪ばやしや、8月29日の小坂町康楽館100周年記念祭で
肩に担いでの「鴇大太鼓」が披露される予定です!楽しみですね~。
鴇大太鼓の演目は、保存会で新しい曲を編み出すなどしながら、伝統を引き継いでいます。
この日3曲の演目を終えた保存会のメンバーのみなさん。
「大太鼓に興味を持った人は気軽に参加して欲しい」と話していました。
この衣装箱を見れば、皆さんの大太鼓への「愛」が伝わってきますね!
写真では見えませんが、一番下には「太鼓一筋」とはっきり書かれています。
以上、小坂町・鴇大太鼓保存会の報告でした~。