北秋田市浦田(うらた)地域は、国道105号沿い、阿仁川に抱かれるように存在する地域で、近隣には平成5年(1993年)に「笑う岩偶」が出土したことで知られる「白坂(しろざか)遺跡」があります。かつては「浦田」「寄延(よりのぶ)」「白坂」「大渕」の4集落で「浦田村」をつくっていましたが、現在はそれぞれの自治会に分かれ、その4自治会で「浦田地区4部落連絡協議会」を組織しています。
浦田村の名残が見られるのは地域内にある「村社(そんしゃ)浦田神社」で、浦田村であった頃に今の場所に神社を建立したとされています。神社の祭典は毎年、旧暦8月15日の十五夜に行われ、昔からの手法で行われる神事は地域住民の誇りです。祭典では若勢会(わかぜかい)の御輿と子供御輿が地域内を巡行するほか、湯ノ花の神事と呼ばれる作占い、若勢会による奉納相撲が行われます。
各地域行事や地域内の神社の管理などは「浦田自治会」を組織するそれぞれの団体が役割を分担して継承や管理を行っています。若勢会が音頭をとって「浦田部落各種団体交流会」が11月下旬に行われており、各団体が行事を継承していくため手を取り合いながら活動を行っている、まとまりのある地域です。
※人口・世帯数は令和4(2022)年4月1日現在の北秋田市のデータです。