鹿角市松館(まつだて)地域は、鹿角市の南西部、八幡平地区に属し、この周辺を南北に流れる米代川の西岸の高台に位置しています。
古くから尾去沢鉱山の鉱石を運搬する交通の要衝であり、鉱山に関わり生計をたてる住民も多くいました。
年中行事が幾つも受け継がれており、その中でも「松館天満宮三台山獅子大権現舞」は古くから続く奉納神楽で、その起源は、正安二年(1300年)とも治安二年(1022年)とも言われています。
地域の名産品に「松館しぼり大根」があります。松館地域の「野月」と呼ばれる台地の土壌でしか、この独特の味が出せないと言われ、一般的な大根よりも水分が多く、かなり小柄な大根です。辛味にばらつきがあった地場産のものを、農業試験場で品種改良を重ねて現在のものに完成されました。
この「野月」と呼ばれる台地に隣接するグラウンドは、県の景観モデル地域支援事業などを活用し、自治会の天神会(老人クラブ)がベニヤマザクラを植樹し、大事に守り育てています。
※人口・世帯数は令和4(2022)年4月1日現在の鹿角市のデータです。