内町・御屋敷地域の北西部、集落のはずれに、山中に向かって赤い鳥居が点々と続く場所があります。いくつも続く鳥居をくぐりながら参道を登っていくと、山中に降木神社の社殿が見えてきます。お稲荷様を祀っており、古くから住民に親しまれてきた神社で、平成23年(2011年)には、えびす俵を奉納する「降木神社祭典」を住民が秋田大学の学生とともに7年ぶりに復活させています。夜、ライトアップされた赤い鳥居たちは幻想的な雰囲気を醸し出し、一見の価値があります。

 春先には、鳥居の入口前に黄色い可憐な水仙の花が咲き誇り、うす紅色の桜の花々との競演も見応えがあります。

平成24(2012)年5月掲載

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