横手市保呂羽(ほろわ)地域の金井神(かないがみ)・上坂部(かみさかべ)集落には、町内会や自治会といった組織がありませんが、集落運営を話し合う「一礼(いちれい)」が、元旦に坂部会館で行われています。
この時の話し合いでは、住民の伊藤恭悦さんがまとめ役となって、会議を進めていきます。地域行事の会計処理など透明性が求められる中、地域の方々の意見を聞きながら、恭悦さんは様々な工夫を行ってきました。
地域の高齢化が進み、一人暮らしの高齢者が増えてきたこともあり、お祭りなどの集落活動を継続するのが難しくなってきていました。そこで、地域資源を活用し、地域を活性化しようと、地域の山で取れる「笹の葉」を和菓子を包む材料として出荷しています。良質な笹の葉が取れる7~8月は、地域住民が坂部会館に集まり、笹の葉を出荷する作業風景が見られ、住民が集う場の創出にもなっています。
地域では役目を皆で分担することで、仕事の内容やその苦労がお互いに分かると恭悦さんは言います。自分たちのできる範囲で無理せず楽しくやれていることが自慢の活動になっています。
【関連リンク】
→金井神・上坂部集落イラストマップ(PDFデータ)
【関連リンク】産地直送ブログ
→金井・上坂部集落で「笹の葉」の出荷始まりました。(2020年7月掲載)
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