5月の端午の節句が終わると、農作業が本格化します。横手市保呂羽(ほろわ)地域の金井神集落では、田植え時期の郷土料理が伝わります。農作業の合間に食べる料理は携帯が簡単なものが重宝されました。
●笹巻き
もち米と笹を使用した「笹巻き」。
笹は殺菌効果があり、秋田県内でも馴染み深い保存食です。端午の節句や田植え後の「さなぶり」の場で食べられてきました。笹の巻き方や使用枚数によって地域性があり、金井神では3枚使うと「長(なが)巻き」、2枚の場合は「短(みじか)巻き」と呼んでいます。
●朴の葉まんま
農作業の合間に食べたという「朴の葉(ほおのは)まんま」。
「小昼(こびる)まんま」とも呼ばれ、金井神では、ご飯にきな粉をまぶして食べます。大きな朴の葉でご飯を巻き、ビニールなどで縛ると持ち歩きに便利なので携帯食としても重宝されました。
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