画像:桜の名所 余目公園

 大仙市余目地域にあって、ひときわ目立つ小高い丘が、大曲の町並みを一望できる「余目公園」です。かつてこの公園のあたりには「前崎山城」と呼ばれる城柵が設けられていたと伝えられています。

「前崎山城」の詳しい築城時期は判明していませんが、菅江真澄の著書「月の出羽路」には城主は県南方面を支配していた小野寺氏家臣「大友五郎義景」であると記されています。また、霜月神楽で有名な「保呂羽山波宇志別神社」への参道も付近を通っていたようです。
 
平成22年(2010年)現在、「前崎山城址」は「余目公園」となり、かつての本丸があった場所には、稲荷神社が建てられています。市制50周年を記念し、八重桜26本を植樹。晩春の頃、樹齢100年を超える桜とともに沢山の桜が咲き乱れます。6月と9月、年に2回、地域住民たちによるボランティア活動として草刈りなどが行われ、「桜花火観賞会」など様々なイベント会場として利用されています。
 
平成22(2010)年8月掲載

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