画像:小様きゅうり


「ぱきっ! シャクッ、シャクッ!」みずみずしい張りのある音を立て、はじけるように折れる、北秋田市の「小様きゅうり」。

 長年、種が途絶えていたとされた、この「小様きゅうり」が平成21年(2009年)、故郷に戻ってきました。秋田県の農業試験場で偶然発見された種は、上小様と下小様を含む小様地域の農家の方々に配布され、数名が栽培を行っています。

 「小様きゅうり」は、一般的なきゅうりよりも水分が多く、瓜科独特の苦みが特徴です。この渋みのない独特の苦さが、きゅうり本来の甘味をより一層引き立てます。
 地元では味噌をつけてモロキュウとして食すのが一般的です。流水にてキンキンに冷やされた小様きゅうりのモロキュウはビールのおつまみなどにオススメです。
 
 一般販売は未定ですが、多くの方々に味わってもらいたい小様地域の特産品の一つです。
平成24(2012)年5月掲載

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