画像:前野自治会の活動

 北秋田市の前野地域は、住宅の新改築や核家族化の進行・宅地需要の増加を受け、当時の鷹巣町の宅地造成事業により昭和50年に誕生した新興住宅地です。また、同年、七日市地域の明利又集落が水害に遭い、家屋が流出したことで明利又集落の16世帯も前野地域に集団移転しました。

 昭和50年に宅地分譲が始まり、翌年18世帯で前野自治会を結成。当時は町内会館も無く、自治会長の家に集まって総会を開いていました。住民を対象に配布している「前野だより」は昭和55年から休まず歴代自治会長が発行しており、平成26年末現在、656号になります。ゼロからの地域づくりをスタートした前野自治会も164世帯の地域となり、10年、20年の節目ごとに前野町内発足を記念した祝賀会を開催しています。

 前野地域は新興住宅地のため、地域内の親戚・血縁によるつながりや、伝統芸能の継承も無いことから「横のつながり」を大事にしてきました。8月の納涼祭や2月の雪まつりなどを開催し、子供から大人まで交流できる場づくりを行っています。

 また、高齢者の健康づくりと集いの場として、平成25年から月1回の健康教室を開催しています。この他にも室内グラウンドゴルフの運動を楽しむ「ゴルレンクラブ」を開催するなど、地域内の住民の交流を活発に行っています。

平成27(2015)年3月掲載

■参考文献
『前野町 二十年のあゆみ』

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