北秋田市根子(ねっこ)地域に伝わる「宝引き(ほうびき)」遊びは、ひもくじの一種です。1.5mほどのひもの先に「どっぷ」が結わえられたものを引き当てれば一勝です。「どっぷ」とはアタリのことで、5円玉の穴を通して数十枚分も束ねた環をそう呼びます。
一人が「親」となり、人数分のひもを一握りにして操り、そのほかは「子」となって、投げ出されたひもの中からそれぞれ一本を選び取ります。
親はひもを背負い上げ、「ぱっぱのぱっと!」と掛け声をかけて、子の前に勢いよく叩きつけます。待ち構えている側はそれを一斉につかみますが、親はまだ、結果の先を片手に巻きつけたまま。鮮やかな手さばきでハズレのひもから放していき、少しずつ人数をふるい落とします。
「どっぷ」の重量を確かめる子たちと、悟らせまいとする親とが、激しく引っ張り合うので、「どー!どー!どー!どー!」「きたど!きたど!」と、思わず声も大きくなります。
昔から伝えられてきた宝引きは、地域の賑わいづくりのイベントでも行われ、観光客と住民の皆さんが一緒に盛り上がる姿を見ることができます。
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