秋田銀線細工

秋田市

 秋田市で生産されている県指定の伝統的工芸品です。

 細く線状にした純銀の「銀線」を、伝統の技法でさまざまな模様に加工、製品化していきます。

 銀が放つ貴金属の輝きが気品をもたらし、精緻な模様が美術品の風合いを醸し出します。

歴史・特徴

 日本での銀線細工は、天文年間(1532年~1555年)にオランダ人によって長崎の平戸に伝えられたことが始まりと言われています。

 秋田に銀線細工の技法がもたらされたのは、秋田藩と平戸藩の江戸屋敷が近所にあったことによって交流があったことによるものと言われています。

 その後、慶長11年(1606年)に、現在の湯沢市雄勝地区に院内銀山が発見されるなど、材料にも恵まれ、歴代藩主の保護奨励の下、武具や装飾品の生産を通して今日まで受け継がれていきました。

 現在では、ブローチ、イヤリング、ペンダント、髪飾りなどのアクセサリーを中心に製作されており、オーダーメイドにも対応しています。伝統の技術により送り出される製品は、世界に一つだけの逸品です。

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技術・職人の技

 はじめに、銀線を()り合わせ、その撚った銀線を、指先とピンセットで「平戸」と呼ばれる渦巻き状の形にします。

 枠となる太い銀線をガスバーナーで熱して加工しながら、平戸をはめ込み、模様をつけていきます。

 加工したそれぞれの部材を銀鑞(真鍮を銀に加えたもの)で溶接して、花や動物などに立体的に成形していきます。銀線が溶けないよう、銀鑞の温度管理にも職人の繊細な感覚が求められます。

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産地の取組

 全国各地の有名百貨店の催事等での実演販売など、都市部への販路拡大に取り組んでいるほか、一般の方向けに体験製作を実施している工房もあります。

 また、インターンシップの受け入れを行っている工房もあり、若い層への普及活動の取組みも行われています。

<掲載画像のご協力>
 1,6:秋田ふるさと村
 2~5,7:金銀線工房しんどう
 8~15:(株)竹谷本店

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工房・産地紹介

□ 秋田市工芸振興協議会(秋田市産業振興部産業企画課内)
〒010-8560 秋田市山王1-1-1 
電話 018-888-5722

□ 金銀線工房しんどう
〒010-0042 秋田市桜四丁目1-13 
電話 018-834-7918

□ (株)竹谷本店
〒010-0001 秋田市中通二丁目4-3 
電話 018-835-1331

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