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お母さん達の声を紹介します!(H24年度:子育て・親支援プログラム Nobody’s Perfect 普及セミナーより)

 平成24年7月13日に開催された「子育て・親支援プログラムNobody’s Perfect普及セミナー」の事例発表から、親支援講座に参加したお母さん達の発表内容を紹介します。

Nobody’s Perfect普及セミナー
 ※以下、ノーバディズ・パーフェクトによる講座を「NP」とする。

K.Yさん 「互いに名前で呼び合える仲間ができました!」

 私は出身が大館市で、結婚をして潟上市に来ました。周りに知り合いがおらず、友達作りの為に子どもが3カ月の頃から近くの子育て支援センターの行事によく参加していました。参加していくにつれ顔見知りのお母さん方は増えていったのですが、お互いの子どもを介して話をする程度で、連絡先を聞いたりなど仲良くなるには少し難しく感じていました。
 そんなときに広報でNP の集まりが開かれると知って、これは他のお母さん方と仲良くなれるチャンスかもと思い、子育て支援センターに申込をしました。参加された方達は、自分で申し込んだ方や誘われて申し込んだ方もいたようです。
 NP の初日は幾分緊張しました。顔見知りのお母さんもいたのですが、知っている人同士で仲良く話をしていたので「馴染めるかなあ」という感じでした。しかしファシリテーターさんの雰囲気が和やかで、順調に進んでいきました。
 初日に話し合ったことは、自己紹介や今後のトークテーマとルール決めについてだったと思います。自己紹介はいきなり一人ひとり話すのではなく、紙に好きな色のカラーペンで自由に書いてから発表という形でした。なるべく緊張を和らげる方法を考えてくれているんだなと感じました。何について進めていくのか見通しが立たないと、漠然と不安になるので最初に次回からのトークテーマを決めたのもよかったと思います。またルールについても、最初は「そんなこといちいち決めなくても」と思いましたが、「敬語無し」というルールを自分たちで決めたことで、その後会っても話しやすくなりました。また、「人の話を批判しない」というルールのおかげで何でも話しやすい雰囲気が作れました。また、休憩のコーヒータイムもとても大事な役割を担っていたと思います。コーヒーなどを用意して下さっているテーブルの周りに集まるので、席が近くにな らなかった方ともそこでまた会話をすることができました。たわいもない会話でも、知らない人同士が仲良くなるにはとても大事だったと思います。
 2回目以降も、本題の前に簡単なゲームや発表を加えることで、みんなの距離が徐々に縮まっていったように思います。実は1、2回目は本題について意見を発表するのに時間がかかりました。誰から発表するのか、その発表の順番を決めるのに時間がかかっていました。気を使って最初に手を挙げるのは同じメンバーという状況で、発表のときは幾分緊張した雰囲気が漂っていました。しかし3回目くらいのときに、急に緊張が解けたかのようにみんな楽に発表できる雰囲気になりました。きっと、ファシリテータさんのきめ細かな気配りや進め方のおかげだったのだと思います。
 実際に参加してみて感じたのは「○○ちゃんのお母さん」ではなく、互いに名前で呼び合える仲間ができたことがとても嬉しかったです。同じメンバーが定期的に集まるので話しやすく、毎週同じ曜日というのも予定にも組み込みやすかったです。トークテーマも子どもの事、夫の事、義両親の事、仕事の事など多岐にわたりました。他のお母さん方よりも恵まれているなと思う事もあれば、私の方がもっと大変だよ!ということもあり、みんなで共感しあったり笑い飛ばしたりで、今でも他のお母さん方よりも深い繋がりを感じています。また、色んな年齢の子どもを持ったお母さんが集まってよかったと思います。今度小学生にあがる子どもがいるお母さんや2人子どもがいるお母さん方から幼稚園や保育園の話を聞いたり、仕事復帰を考えているお母さん方からみんな刺激をもらったり。かえって新米ママなどに限定してしまうと、お互いアドバイスしづらかったかもしれません。そしてたとえ悩みが解決しなくても、みんなでそのことについて話すことで心が軽くなったりと、毎回参加するのが楽しかったです。
 NPで知り合った みんなとは今でも2カ月に1回程集まっています。友達を作りたいというのが私の参加目標だったので、最後の回の時にみんなに連絡先を聞いたのがきっかけで、今でも連絡を取り合う仲になっています。みんなに連絡先を聞くのは少し勇気が要りましたが、後悔しないようにと頑張って良かったです。
 もしもみなさんの住んでいる自治体で今後NPの集まりが開かれるのであれば、ぜひ参加してみてほしいと思います。

 

I.Kさん 「"子供の気持ちを大切にする"ということに真に気付けました」

 私は現在、1歳と3歳の息子を育児しています。NPには今までに3回参加させていただきましたが、どの回もとても楽しく、時間が経つのがあっという間だったと記憶しています。そして、私はNPでたくさんの事を教えていただきました。参加した率直な感想は「楽しかった~」。そして、人と会話することでストレス発散ができたので、気持ちに余裕が持てるようになりました。元々私はおしゃべりが大好きなのですが、地元を離れて秋田に嫁いできて、主人が転勤の多い職業というのもあり、最初は人とコミュニケーションをとることを少し諦めかけていました。毎日子供と1対1の生活をしていく中で、「自分は社会から疎外されてしまっているのではないか」と孤独を感じる時もありました。
 長男が1歳になったとき、地域の子育て支援センターを利用するようになったのですが、子供を見ながらでは深い話をすることもできず、やはり自分対子供だけの世界で育児をするという状況は変わりませんでした。そんなある日、支援センターでNPの話を聞き、“託児付きで話し合い”という言葉に惹かれ、とりあえず参加してみることにしました。
 最初は「ノーバデイズ・パーフェクト」という言葉の意味も分からず、「何か難しいことをするのかなぁ」という印象で不安からのスタートでした。しかし、実際行ってみると優しそうなファシリテーターさんがとても温かく迎えてくれ「まずはお互い自己紹介をしましょう」と提案してくださり、うまくリードしていただきました。そして毎回、場が和むゲームを考えていただいたので、緊張することなく参加することができました。
 話し合いは私が不安に思っていたような難しいことは一つもなく、お互いの悩み事を話したり聞いたりして、時には子供のおもしろエピソートで盛り上がることもありました。毎回話し合いが終わると、心がスッキリと晴れたような気持ちになることができました。参加者から出された悩みを話し合っていく中で、悩みを解消する一つの手法として特にためになったのが、一つの悩みについて「出来事」「事実の確認」「意味を考える」「次にどう活かすか」と4つにひも解いて皆で考える「経験学習サイクル」という手法です。悩みを抱えてしまうと何が何だかわからなくなってしまい、それゆえにイライラが溜まり、何をどう解決したらいいのかまったく分からなくなってしまいます。しかし、この手法を活用することで自然と答えを見つけられるようになりました。
 例えば私の場合、長男の少食に悩んでいましたが、事実を受け止めた上でなぜ食べないのかを考えると、野菜の切り方なのか、盛りつけの工夫をしてみたらどうか、それともおやつの時間を変えた方がいいのか、色々な改善点が頭に浮かぶようになり、それを実行するようになりました。また、主人との話し合いの中でも、今までは食べないということを相談しても「そのうち食べるだろう」という答えでしたが、この手法で話をすると主人も一緒に色々な案や意見を出してくれるようになりました。今では子供にも母親にもストレスがかからないように少しずつ少食を治しています。このようにNPの手法は話し合いの場だけでなく、家庭で何か問題が発生した時でも活用できると思います。
 次に感じたことは、他のお母さん達の話を聞いて、それを親身になって考えることで自分自身の子育てに関する視野が広がった事です。そしてお母さん達と交流を深める事も出来ました。普段2人の子供を育てていると毎日が慌ただしく、自分の事で精一杯です。他の人がどう考えているのか、どんな育児をしているのかなど、考えたこともありませんでした。しかしNPに参加させていただいて、「大変なのは皆同じなんだ」、「こういう捉え方もあるんだ」と新たな発見があり、とても勉強になりました。合計3回のNPで仲良くなれたお母さん達とは今でも毎月集まり、子供を一緒に遊ばせたり、おしゃべりをしたりなどとても良い関係を築いています。
 NPでの一番の収穫は「子供の気持ちを大切にする」ということに真に気付けたことです。ウチでは兄弟喧嘩が日常絶えません。思い通りにいかなければいつでもどこでも泣き、時には暴れる日もあります。しかし、NPの中でファシリテーターさんからこんな言葉をいただきました。「その時、子供はどんな気持ちだったのかな?」―私はその時、はっとしました。「喧嘩はダメ」と教えるために口で説明するべきか、大きな声を出すべきか・・・。そうではなく、お兄ちゃんはどんな気持ちだったのか。弟はどんな気持ちだったのか。二人の気持ちを考えた時、「おもちゃを取られて嫌だったんだね」「どうしてもそのおもちゃがほしかったんだね」と二人の気持ちに添うように言葉をかけることができ、落ち着いて喧嘩の仲裁が出来るようになりました。もちろん問題が発生した時の子供の気持ちだけではなく、嬉しくて笑っている時、悲しくて泣いている時、ビックリしている時など、子供の様々な感情を私は大切にしていきたいとあらためて思うことができました。
私はNPを終えて自分の子育てが変わったと思います。今まで私が子供を怒る理由の一つに、子供が私の言ったことにすぐ反応せず、「子供が言うことを聞いてくれない」と思うことが多かったのですが、子供の気持ちや、その行動の意味を考えたときに、大人のペースで事を進めるのではなく、子供のペースで考えて行動に移すまで待ってみようと思うようになりました。そうする事で「はやくやりなさい」と怒ったり、同じことを何度も注意することがなくなりました。むしろ「この子は次にどんな行動に出るのかな」と楽しみになるようになりました。そして、夜寝る前に今日の出来事や、明日の予定などおしゃべりする事が日課になりました。まだ会話もままならない息子たちですが、息子たちと笑い合って一日を締めくくれることにとても幸せを感じています。
 NPでは「完璧な人はどこにもいません」というフレーズを掲げています。このフレーズにグッと来た母親は私だけではないと思います。子供だけではなく母親も一人の人間なので時には間違えたり、後悔するようなこともあるでしょう。しかし、私たちには同じ境遇で頑張っている母親が他にもいて、このような交流の場を提供してくださる方々もいてくださいます。私はそのことを他のお母さん達にも知って欲しいと思いました。NPに出会えてとても良かったです。これからもこのような機会を続けて欲しいと思うと同時に、また次回も参加したいと思っています。