子育て応援講座

平成26年12月25日  第3回◆発音を育てること

幼児期編  講師:「幼児期の子育ての現状と課題」 金田昭三 講師

 3歳以上の子どもの言葉の相談で多いのが、発音の相談です。
 お月さまをオチュキサマと言ったり、テレビをテービと言ったり、お母さんをオカーシャンと言ったりすることについての相談です。
 
 音声言語は基礎が大体3歳代で完成すると言われます。したがって、子どもの興味は、言葉が意味と音(発音)からできていることをだんだん理解するようになり、同じ音でも意味の違うものがあること(同音異義語-いし・石・意志・医師など)やさまざまな言葉遊びに興味を持ち始めます。
 
 発音に間違いがある時、最も良く使われる方法は、教育的訂正(正しく言って聞かせる)です。しかし、音は文字と違ってすぐに消えてしまいます。だから、正しく言って聞かせられた発音を聴覚に保存し、自分の間違ったいい方と比べて修正出来る能力が育ってないと、何度正しく聞かせられても正しい音と自分の間違っている音を比べて修正することができないのです。
 
 また、正しく言い聞かせられた発音がよくわかり、自分の間違いも分かって直そうとするけれどもできないことがあります。間違った発音の固定化です。頭の中に、あるイメージが浮かぶと、頭の中のコンピューターがこの様に間違って発音しなさいと命令するのです。このコンピューターの機能をぶち壊さない限り、なかなか治らないでしょう。
 
 でも、4歳児からは、たくさんの言葉遊びをして、少しずつ少しずつ発音を正しくする機能を自然に育てることができます。
 
1.頭音言葉(あひるのあ、いぬのいなど)
2.尾音言葉(あひるのる、いぬのぬなど)
 
 この二つの遊びができるようになると、
 
3.しりとりができるようになります。
 
 1~3ができると次の言葉遊びは簡単です。
 
4.頭字集め(あのつくものはなんだ等)
 
 次の言葉遊びは一般には行われていません。
 
5.言葉の音の数
(1)葉、目、手、絵 - 1音節
(2)馬、牛、海、空 - 2音節
(3)蛙、兎、バナナ - 3音節
 
 これは、1音節ひとたたきで言いながら手を叩きます。この遊びの効果は抜群です。
 
 発音は、特に兄弟姉妹がいる場合には家庭での言葉遊びを一緒に遊ぶ中で育てることができます。同様に、幼稚園・保育所でも皆で言葉遊びを遊びながら自然に育てることができるのです。

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