子育て応援講座

平成26年11月25日  第2回◆自分の『考え方のくせ』を見つけること~認知行動療法の考えから~

児童期編  講師:「<児童期>子どもの心の問題」 小泉ひろみ 講師

 たとえば、少し先を知り合いの人が通りすぎたとしましょう。こちらから手を振って挨拶したのに、そのままその人は通りすぎてしまったとしましょう。あなたは、どんな気持ちになりましたか?その時、あなたの心に浮かんだ考えはどうですか。 

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1 私を無視した。嫌な気持ちになった。
2 何かを考えていて、私に気づかなかったのかもしれない。仕方がない。
3 きっと急いでいて、余裕がなかったのね。まあ、そんな時もあるよね。
 
 あなたは、123その他、どうですか?
 
 
 出来事というのは大体、事実を細かく確認できない場合が多いですよね。人間というのは、事実と関係ないところで不安になったり、将来のことを心配したりします。事実かもしれないし、事実でないかもしれません。その可能性が100%正しいというわけではない場合に、違う考えを見つけることができるかどうか、それが認知行動療法の1つです。自分の「考え方のくせ」ってどうでしょうか?何かものごとが起こった時に、パッと頭にうかぶ考えを「自動思考」と呼びます。「自分を苦しめる考え方のくせ」は、大きく分けて3つあります。
 
 1つ目は、「自分に対する否定的な考えのパターン」です。ついつい「私は何をやってもダメだ」とか「私は役立たずだ」などと思ってしまうパターンではありませんか?
 2つ目は、「完璧主義の考えのパターン」です。何でも「こうあるべき」という考えが強く、それ以外はダメと考えてしまいがちなパターンです。一番じゃなければダメ、100点でなければダメ、それ以外は意味がないって考えてしまう人ではありませんか?
 3つ目は「他の人が脅威に思ってしまう考えのパターン」です。「あの人は私を嫌っているに違いない」とか「信頼できない人だ」とか、考えやすい方ではありませんか?
 
 もし、自分の考え方がついついこれらのパターンにはまってしまっている場合は、わざと違う考えを見つけにいく練習をします。
 
「私は何をやってもダメだ」⇒「私には可能性がある」
「100点でなければダメ」⇒「100点でなくても失敗ではない。失敗は成功の母だ。失敗から学べる」
「あの人は私を嫌っているに違いない」⇒「私を嫌っているのではない。私のことを考えてくれているに違いない」
 
 事実はわからないことが多いのですが、違う考えを見つけることができたら、どうですか?嫌な気持ち(前回お話しした「感情」)が少し軽くなりませんか?
 
参考)
「自分でできる認知行動療法」清水栄司著 星和書房
「子どものための認知行動療法練習帳」R.D.フリードバック著 創元社
「だいじょうぶ自分でできる心配の追いはらい方ワークブック」ドーン・ヒューブナー著 明石書店
「子どもと若者のための認知行動療法ガイドブック」ポール・スタラード著 金剛出版
その他
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