子育て応援講座

平成26年10月27日  第1回◆あなたの夢は何ですか?

乳児期編  講師:「子育て中だからこそできること」 藤本裕子 講師

 これまで私は、出会った母親たちに必ず、ある質問をしてきました。「あなたの夢は何ですか?」突然の問いに、お母さんはびっくり! そして、「夢なんて考えたことがありません」「子育てが忙しくて、夢を描くゆとりもありません」…。ある母親は「子育て真っ最中の私が、夢を描いてもいいのですか?」と。
 
 たしかに乳児期は、オッパイとオムツとネンネだけでも大変で、自分の時間どころではありません。だからといって、お母さんになったら「子育て」がすべてで、自分の欲しいものも買えないし、自分の好きなこともできないなんて、それこそ悲劇です。
 
 私はあきらめずに聞き続けました。「独身時代はどんな夢を持っていた?」「お母さんになる前は何をやっていたの?」「ウソでもいいから夢を語って」…。
 
 1人がぽつりぽつりと夢を語ると、つられて1人、2人…。「あった、あった、私にもこんな夢が」…。会場はいつのまにかお母さんの夢でいっぱいになり、バラ色の空気で包まれます。
 
 豊かなこの時代に、お母さんが夢を描けないなんて…。もっといえば、お母さんは、母親である以前に一人の女性であり、一人の人間です。自分のしたいことをして、自分らしく生きる権利があるのです。
 
 ところが、多くのお母さんは、子どものために「いい母親」でありたいと願い、がんばりすぎてしまう。結果、自分で自分を束縛し、「お母さんはこうあるべき」という、見えない枠の中で苦しんでいます。
 
 中には子どもに夢を託し、無意識に子どもの自由を奪ってしまうお母さんもいます。愛情という名のもと、親の期待を一身に受けて育つ子どもの将来…。挙句の果てに「あなたのために、お母さんは人生を犠牲にしてきた」…ではたまりません。こんなことにならないようにするには、どうしたらよいか…。
 
 それは、お母さん自身が、夢を描くことです。持論ですが、「子育てとは、お母さん(お父さん)が夢を描くこと」。夢を描き、夢に向かって一生懸命に生きる姿を子どもに見せれば、黙っていても、子どもは夢を描きます。お母さんが少しだけ心に余裕をもって、自分の夢を描けたら、大変な子育てだって乗り切れます。
 
 お母さんが毎日笑顔でいることが、子どもにとっては一番幸せなこと。なぜなら、子どもはお母さんの笑顔が大好きだから。お母さん、大いに夢を描きましょう。お母さんの夢は、子どもたちの未来につながっています。
  

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