子育て応援講座

平成26年10月27日  第1回◆自分の『感情』を見つけること~認知行動療法の考えから~

児童期編  講師:「<児童期>子どもの心の問題」 小泉ひろみ 講師

 こんにちは。私は平成17年に「子どもの心の相談外来」を始めました。さまざまの悩みを持ったお子さんとその家族、学校や幼稚園・保育所の方たちとお会いし、私ができること、病院ができること、ご家族の方ができること、学校ができることなどを考えながら相談にのる毎日です。お1人お1人の強みと苦手、環境は異なっていますので、どんな方法があうかを考えておこなっています。その中で「認知行動療法(CBT)」というやり方が利用できる場合があります。今回、私が担当する「子育て応援講座『<児童期>子どもの心の問題』」では、このCBTから少しお話していきたいと思います。ただし、認知行動療法は手法の集まりなので、これも何があうか、何ができるか考えますが、CBTの考え方は割と子どもさんたちに受け入れられるように思います。
 
 認知行動療法では、自分の感情を見つめてみます。「感情」は脳の古い部分からおこるもので、あかちゃんの時は「心地よい」か「不快」か、だけです。その後、だんだん感情は分化していきます。何かできごとがあった場合に感情がおこりますので、それは何という感情になるか、感情に名前をつけてみます。そして、その時心にうかぶ考えがあります。古い脳の部分からおこる「感情」は自分ではどうしようもありませんが、この「考え」は新しい脳の部分の活動なので、場合によっては変えることができます(すぐにはむずかしいのですが)。そして、この「感情」と「考え」は、「行動」や「体調」とも深いつながりがあります。違う考えを探し、感情の程度が変わることを練習することができますが、何も考えられない、考えたくない、なんていう時は、この「行動」の部分をちょっとずつ動かしていくようにします。この時、「スモールステップで」が大事ですが。
 
 さて、今回は「感情」の部分のお話です。
 
「不快な感情」「もやもやした感情」「嫌な気分のする感情」にいくつ名前をつけることができますか?
逆に、「良い気持ち」「ほっとする気持ち」「心地よい気持ち」「ほっこりする感じ」にいくつ名前をつけますか?
 
「怒り」「悲しみ」「喜び」「うれしい」「寂しさ」「むなしさ」「安心」……
 
何か、ものごとが起きた場合に、起こったその感情はなんという名前で、どのくらいの程度ですか?
その感情がまったくない時を0として想像できる最高を100としたら、それは何点くらいですか?
次回は、この感情と一緒に起こる「考え」についてお話していきます。
 
(参考)
「自分でできる認知行動療法」清水栄司著 星和書房
「子どものための認知行動療法練習帳」R.D.フリードバック著 創元社
「だいじょうぶ自分でできる心配の追いはらい方ワークブック」ドーン・ヒューブナー著 明石書店
「子どもと若者のための認知行動療法ガイドブック」ポール・スタラード著 金剛出版
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