子育て応援講座

平成26年10月27日  第1回◆第二子の誕生(弟妹の誕生)

幼児期編  講師:「幼児期の子育ての現状と課題」 金田昭三 講師

 様々な子どもの相談の陰にかくれてあまり親の注意をひかないけれども大変に大切なことが、この第二子(弟妹)の誕生です。
 
 普通に考えると、弟妹の誕生はめでたいうれしいことです。第一子(兄や姉)は言葉も話せるようになっておりそろそろ親の手から離れて自立してもらいたいと思っている頃ですので、やがて生まれる子ども(赤ちゃん)は当然のこととして母親が全面的に面倒を見、兄や姉は、最初は有名な退行現象(赤ちゃん返り)があるとしても母親に少しくっつかせながら父親にお願いしようと言うのが一般的な考え方のようです。
 
 しかし、子育て相談や育児・子育てサークルや幼稚園・保育園での母親や保護者の相談では、赤ちゃん返りが表面に出ないで、上の子の保育中の落ち着きのなさ、乱暴が急にひどくなった、吃音、日中の失禁、いらなくなっていた夜のおむつがまた必要になったなどの相談の形で現れてきます。下の子が生まれたから(生まれる予告をしたから)こうなったと考えつかない親や保育者が圧倒的に多いと思われます。それは、第二子の誕生や誕生の予告を軽く考えているからではないでしょうか。
 
 幼稚園の4歳児の男の子は、4月に入園しました。大変賢い子で一人っ子です。朝は通園バスで登園し、帰りは母親も働いているので預かり保育(延長保育)を6時頃までしています。この子が、6月から急に吃音が始まったのです。しかも、どんどん悪化し最初の言葉の繰り返しから難発といわれる言葉の出ない状態にまでなりました。1歳、2歳代の吃音歴は全くありません。親子関係も幼稚園での保育者や友達関係もいろいろ調べましたが、全く問題がありませんでした。2週間程経ったとき母親から担任に電話が入りました。『実は2週間前に、この子に「来年の1月に弟か妹が生まれるので、あなたはお兄さんになるよ」と予告したけれどもそれは吃音とは関係ないでしょう。』という内容だったのです。実はそれが、この吃音の原因だったのです。
 
 まず、第二子が生まれる周辺の赤ちゃん返りは、下の子の誕生を予告した時から始まる可能性があることを知らなければなりません。上の子は徐々に兄や姉になっていくのです。赤ちゃんは、ある時間、父親にお願いし、上の子と母親が一対一になる時間を一日に10分でも良いので設定してほしいと思います。それが上の子が早く自立できる近道なのです。

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