子育て応援講座

平成26年09月29日  第3回◆我が子が幸せな人生を歩むための「キャリア教育」 

児童期編  講師:「児童期からのキャリア教育」山本多鶴子 講師

 我が子に「幸せな人生を歩んでほしい」と願わない親はいません。
 
 キャリア教育は児童期からではなく、実は乳幼児期から生涯続くものです。そこで、秋田県では、乳幼児期から高校まで系統性のあるキャリア教育を進めようとしています。それは、一人の人間の成長を考えると当然のことです。

 では、赤ちゃんのキャリア教育って??赤ちゃんだって、社会の中で大事な役割を果たしています。親や家族など周囲の人たちは赤ちゃんと触れ合い、そのしぐさや笑顔を見るだけで幸せな気分になります。赤ちゃんにとっては、家族や地域の方々など周囲に愛されて育つことが必要です。愛嬌をふりまく赤ちゃんに周囲から「めんこいこと~」と言葉をかけてもらい、可愛がられることが赤ちゃんの仕事です。人は、誰もがその時々に「子ども」「学生」「職業人」「家庭人」「地域住民」など、何らかの立場があり、それぞれ役割を果たしています。

 児童期は身体の成長はもとより、知識の吸収も社会性の広がりも劇的な成長をみせる6年間です。親や家族だけが頑張って育てるのではなく、多様な年代の人たち、様々な立場や職業の人たちと触れ合い、知らないことを教えてもらい、肯定的なまなざしに支えられて成長していきます。特に、直接的な体験を通して五感で感じ考えながら自分の世界や可能性を広げていくのです。今、学校で職場体験をはじめとする地域の中での体験活動が様々に行われている所以です。

 私は、子育ての話を保護者の方々にお話しするとき「38歳になった我が子がどのように生きているか」をイメージして子育てをしてほしいと言っています。ちょっと想像が難しいかもしれませんが、ひきこもりでは大変だし、仕事をせずにいつまでも親のスネかじりでは困ります。まして警察に追われる身では悲しいですし、病床に伏せているのも辛いでしょう。

 仕事をもち、所属するコミュニティーをもち、生きがいをもって生活する、自分の大好きな人と楽しく暮らしている・・・そんな姿を思い描きたいものです。キャリア教育・・・人間としてどのように生きていくのか、児童期の今、すでにスタートの号砲は鳴っているのです。

 災害が多い昨今、悲惨な被災地にありながら被災者が互いに助け合ったり、譲り合ったりする姿があります。また、被災者ではない人たちは老若男女問わず、ボランティアに参加する姿がニュースで伝えられています。自分個人だけの幸せを追い求める生き方ではなく、社会全体の幸せを考え、人のために役立つ喜びを感じて38歳を生きてくれたら、もっとすばらしいと思いませんか。

 

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                                                                                   イラスト:Lento
 

 

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