ひとりでおとまりしたよるに

 長い夏休み、1人でどこかにお泊まりする機会もあるかもしれません。でも、家族から離れ、夜中にたった1人で目が覚めてしまったらどうしようと心配になりませんか。
 この絵本は、おばあちゃんのうちにお泊まりすることにしたエイミーという女の子のお話です。エイミーは3つの宝物をこっそり荷物に入れて持って行きます。2つは自分の部屋にあったもの、もう1つはお風呂場にあったものです。
 おばあちゃんのうちで、楽しく遊んだエイミーはぐっすり眠ってしまいます。でも、ふと目が覚めると、お母さんや弟、飼い犬のことが気になります。そこで、エイミーは、毎晩1つずつ宝物を取り出すと、空を飛んでおうちを見に行きます。ところが、3日目、家には誰もいなくて真っ暗です。車もありません。みんなはエイミーを置いてどこにいってしまったのでしょう。
 ところで、みなさんはお泊まりに行く時、どんな宝物をもって行きたいですか?エイミーが何を持って行ったか、ぜひこの絵本を読んでみてください。
 
遠藤美弥子(おはなしの会「おはなしの扉」)

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対象年齢 小学校低学年ぐらいから
作者名等 フェリパ・ピアス/文 ヘレン・クレイグ/絵 さくま ゆみこ/訳
出版社 徳間書店