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社会福祉法人 比内ふくし会(大館市)

社会福祉法人 比内ふくし会の子育て支援ご担当 山畠千春さん

子育て支援の発足

介護福祉事業として特別養護老人ホーム扇寿苑をはじめとした4つのブロックで事業展開している比内ふくし会では、現在250人近くの職員が働いており、その内女性職員の割合は約7割です。女性が多く勤める職場の中「男女イキイキ職場宣言」事業所になったのは平成22年のこと。以降、結婚・出産による離職はないと話すのは子育て支援担当の山畠千春さんです。比内ふくし会では山畠さんを始め、多くの女性職員がリーダー職や事業所の管理者として活躍しています。

充実した支援制度

育休中のスタッフの様子 男女イキイキ職場宣言の取組の中に、育児・介護休業制度の充実として小学校卒業までのお子さんの看護休暇取得制度があります。子どもの急な発熱や怪我だけに限らず、定期健診や予防接種の際にも時間単位で休暇を取得することが出来るため、利用しやすいと職員から好評です。その利便性から男性職員の休暇取得も多くなってきたそうです。
山畠さん自身も以前に産休・育休を取得した経験があるひとりです。初めての子どもで休む期間が長かったけれど、休んでいる間にも定期的に連絡をもらい職場の様子を聞くことが出来たので、復帰する際の不安がなかったと山畠さんは言います。また諸制度が充実していることと、職場復帰をした先輩の姿を見ていたので、長期間休んでいても変わりなく戻ってこられる環境があると実感でき、安心して産休・育休に入ることが出来たそうです。
子育て支援担当として、職員へ産休・育休を取る際のアドバイスをしたり、自身の経験をもとに悩みを聞くこともあると言います。さらに支援制度の普及を図るため、休憩室などに諸制度の案内を掲示するなどで、より制度の周知と理解に繋げていこうと取り組まれています。

より良い職場環境を目指して

男女共同参画推進員会議 質の高い職員を育成するために、資格取得の支援と資質向上を図るため、レベルアップを目指した法人内研修が毎年行われています。研修は職員の職位・職責に合わせた内容となっています。リーダー職が受講するリーダーシップ研修は、過去5年間の受講者のうち女性職員が7割を超えています。産休や育休取得時には法人内の事業所間で連携・調整し対応するなど、職員同士で助け合い仕事をされています。
職場制度の改善では、平成28年4月からそれまで扇寿苑だけに配置していた男女1名の推進員を他の3つのブロックにも配置し、制度の普及や相談システムの体制を作るために定期的に集まり、話し合いの場を設けているそうです。
入居者を支援する介護福祉の現場だからこそ、職員の職場関係が良くないと良い仕事も出来ないと山畠さんは考えています。「チームワークとコミュニケーションを大切にし、若い人からベテランの方まで一丸となったより良い職場環境をこれからも整えていきたい」と意気込みを語ってくれました。

社会福祉法人 比内ふくし会

●大館市比内町新館字真館21-2
●電話 0186-55-0680
●HP http://www.hinai-fukushikai.jp/