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秋田で医療を始める先輩たち

近江 永豪 先生(耳鼻咽喉科)

医者という賜物

秋田大学医学部感覚器学講座 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野          助教 近江 永豪 先生

 医学部を卒業し、国家試験合格に辿り着くまでは一苦労です。その後、2年間の初期臨床研修に突入しますが、現場の医療業務にとまどいながら、将来どんな専門にするか、どんな医師を目指すのか、悩むことも少なくはないかと思います。

 しかし、これから、医師を続けていくために、この初期研修の2年間は非常に重要であり貴重な期間です。なかには、自分の力量、知識、また努力などが他の医師たちと比べて、足りないのではないかと劣等感に悩んでいる人もいるかもしれません。

では、どうすれば、初期臨床研修生活を有意義に過ごし、充実した研修を満喫することができるのでしょうか?
それは、まず自分を知り確立することです。自分の能力、得意なことはもちろん、苦手なことを知る必要もあります。
無論、医学知識を備えることは医療現場において、必須条件です。処置・手術手技の上達度、経験症例数も不可欠です。

 しかし、こういった手技や経験した症例数などについて、ついつい同期の医師たちと比べてしまいがちです。それによって、不必要な闘争心、または劣等感が生じてしまいます。
あげく人間関係がうまく行かなくなったり、途中で医療の現場から脱落したりする状況に陥ることもあります。

 聖書の「ローマの信徒への手紙」のなかに「わたしたちは、与えられた恵みによって、それぞれ異なった賜物を持っていますから、預言の賜物を受けていれば、信仰に応じて預言し、奉仕の賜物を受けていれば、奉仕に専念しなさい。」とあります。
私たちはそれぞれ自分に合った賜物を受けています。ですから自分の能力を日々発見し成長させましょう。

 医者という賜物を受けている私たちはまず、助けを必要としている患者さんに真摯な態度で関わっていきましょう。

2011年5月