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秋田で医療を始める先輩たち

大谷 浩 先生(腎臓内科)

研修医のみなさんへ

秋田組合総合病院 診療部長 大谷 浩 先生

 研修医のみなさんへ、卒試・国試を通過し、忙しい研修医生活を送っているかと思います。

 研修医生活は、これからの長い医師生活のなかでほんの短い期間ですが、みなさんにとって、この研修医の時期こそが最も医師として診療経験を積める時であり、その後の医師生活を規定する大切な時期であると思います。

 研修医を終了して、それぞれの専門分野に入ってしまうと、どうしても他科の疾患をじっくり向き合って治療するということが困難となり、研修医時代に蓄えた知識の範囲で診療してしまいがちになります。
そのため、研修医のうちに、その科、その科の基礎をしっかり身につけ、少しでも多くの症例を経験することが必要と思います。

 また、研修医時代に経験した症例や大変だった症例はその後、ずっと忘れないものであり、実際、小生も医師歴20数年ですが、研修医以後の診療に比べて、研修医時代に大変な思いをした症例や経験は鮮明に記憶されています。この時期に、積極的に大変な思いをし、困った経験をすることが、その後の医師生活にとって大きな財産になると思います。

 これからの長い医師生活で、研修医という特別なスタンスで診療しうる時期はもうないと思って、この時間を大切に診療にあたってほしいと思います。

2010年9月