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秋田で医療を始める先輩たち

奥山 慎 先生(血液・腎臓・リウマチ内科)

全身を診る内科医

秋田大学医学部附属病院 血液、腎臓、リウマチ内科 奥山 慎 先生

 「全身を診る内科医」。これが我々が目指している医師像です。私自身は、腎臓、リウマチ・膠原病、感染症を専門としていますが、共通するのは全身に症状が現れることです。

 医学は日進月歩ですから細分化された専門性に特化した専門医は必要です。その一方で、高齢化社会となった秋田県では、1つの疾患のみの患者さんは少なく、合併症にも対応しなければなりません。

 合併症のある患者さんの場合、ある疾患に対するベストの治療が、別の合併症には有害なこともあります。それゆえ、「病気」ではなく「患者さんの全て」を見渡したときに最も適切な治療方針を立てる能力、すなわち、総合診療力が必要です。

 専門科を決めている先生もぜひ研修中に培ってほしいと思います。

 私自身は、卒後に3年かけて内科系診療科を全てローテートしました。その経験はむしろ専門医として診療するときに役立っています。他科の先生は、合併症に対してどうアプローチしてどう治療するか考えながら、こちらの専門診療を組み立てるのです。

 加齢とともに病名が増えていくのは仕方ありませんが、病名が増えても患者さんにとって生涯の主治医であり続けられる内科医。そんな医師を育てたいと自らも精進しています。

2010年5月