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秋田で医療を始める先輩たち

西成 民夫 先生(内科)

総合する専門医・ 勤務医になろう

由利組合総合病院 西成 民夫 先生

 研修医の皆さん、冬場は感染症の患者さんが増えたり、病院から呼ばれたとき足回りが悪かったりして何かと大変ですが、アクシデントのないように頑張りましょう(院内生活もひとつの方法かもしれません)。

 現在の日本の国民皆保険制度が当分つづくならば、合併症をもつ老人のみならず、多くの患者さんは総合病院へやってきます。このため、当然専門医でありながら、ある程度総合的に患者さんを把握できる勤務医が求められているわけです。

 私も初期研修はスーパーローテートでした。離島医師を養成する病院で、小児科・外科・内科・産婦人科・皮膚科を回り、また人間ドックの施設で内視鏡や超音波検査を研修しました。おかげで、研修医の先生方に接したり、症例検討会でいろいろな科の研修医先生の発表に質疑応答するときに、大変役立っています。

 多大な影響を与えてくれた当時のオーベンは、各病院の院長や、総合診療部の教授になっていますが、今でも親交があります。先生方も今はつらいことが多いかもしれませんが、何年かして研修医時代を振り返ったときに、きっとその果実が甘かったと思う日が来る、と私は考えます。

 もうひとつ、臨床中心の研修制度ではありますが、医師を続けていくうえで、科学する心を忘れないで下さい。数年間徹底的に臨床をやって大学で研究する、あるいは基礎医学へいく先生もいるかもしれませんが、臨床家であっても、自分の経験の積み重ねから合理的な診断や治療を見出して、それを先生方のネーベンに伝える、学会で発表して他の先生と経験を共有できる、そうした現役医師であり続けましょう。

 最後に、学生の皆さんも、よかったらどうぞ当院に見学・実習に来てください。お待ちしています。

2010年1月