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語りを聞く

山七果樹園 伊東郷美さんと誠子さん

画像:山七果樹園 伊東郷美さんと誠子さん

 伏影は、旧阿仁町唯一のりんごの産地。厳しくも豊かな自然の中で、伊東郷美さん・誠子さんご夫妻は先代の豊さんから引き継いだりんご園を丹精込めて育てています。伊東さんの家はマタギをしており、祖父の代にはマタギの手形や熊槍なども残っていました。郷美さんも仕事の傍ら、マタギをしていました。今もりんご園に入ってくる熊を駆除しています。若い頃は大勢の仲間と冬山に分け入って巻き狩り(獲物を山の斜面に沿って追い上げる狩りの方法)をしていたこともありました。寒い時期、仲間と熊鍋を囲むのは、それはそれは楽しかったと言います。


誠子さんは、伊東家のりんご栽培の主力として活躍してきました。今は夫婦二人で、「ふじ」を中心に、「つがる」や「王林」など35種類ものりんごを育てています。保存料無添加のこだわりのりんごジュース、焼きりんごの缶詰を開発し、秋田県内外の道の駅や物産館、秋田内陸線の車内販売などにも採用されて好評を得ています。平成25年(2013年)には自宅の一部を加工所に改装し、新たな商品作りに燃えています。


「幻」と呼ばれる伏影りんごのおいしさの秘密は、土壌にあると2人は考えています。石が多く、畑作には向かない土地ですが、りんごにとっては根が張りやすく、肥料や空気が行き渡ると言います。雪が多いため、密に植えると枝が折れやすくなることから樹の間にゆったりとスペースをとり枝も大きく張らせています。そのため、量はとれないが一つ一つの実が甘く大きくなるのではないかとのことです。阿仁の人たちが贈答用や自家用に買っていたため、ほとんど市場に出回ることがなかった伏影りんご。交通が不便だった頃は、地元の方は箱で買って長い冬に備えたものだそうです。


伏影のいいところは美しい自然。山並みを望み、りんご畑と水田が連なる風景は都会にはない豊かさだと声をそろえます。豊かな自然と夫婦の愛情で、今年もおいしいりんごが育っています。

 

【お問い合わせ】
山七果樹園
● 住所 秋田県北秋田市阿仁伏影字水上沢口134
● TEL・FAX 0186-82-2548

 

【産地直送ブログ】
元気な伏影人をインタビュー!(2013年5月掲載)
 

2013年6月掲載

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