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語りを聞く

地域おこし協力隊 水原聡一郎さん

画像:地域おこし協力隊 水原聡一郎さん

  平成21年11月20日、水原聡一郎さんは、上小阿仁村の八木沢集落に、地域おこし協力隊として桝本杉人さんと共に赴任しました。神奈川県出身で23歳の水原さんも、今では標準語の合間に「よういでない」と秋田弁も使用するようになりました。タオルを頭に巻きつけ農作業に励む姿が集落にすっかり溶けこんでいます。

農作業や雪かきなどの協力隊の仕事を通じ、水原さんは八木沢の暮らしに触れてきました。90歳の女性が屋根に上って雪おろしを行ったり、山菜採りにすいすいと山に入っていく山村の暮らしに触れ「隠居っていうのは良くないんでしょうね。生涯現役。これは八木沢に来て実感しました」と話します。
 
実感したのは、たくましさだけではありません。協力隊の2人が居住する公民館は倉庫のような物置場になっていましたが、住民のみなさんが綺麗に片づけてくれたそうです。また、採れたての野菜を公民館に届けてもくれます。集落全体で家族のように日常を暮らす生活を通じ、水原さんは「自分の周囲には優しい人間がたくさんいる」と、自身が抱いていた価値観を再確認したそうです。
 
水原さんの八木沢での暮らしの楽しみの一つが冬場の薪割りです。一日中薪割りをする作業は決して飽きることがないと言います。「雪囲いや薪割り、集落の生活の中に入り、一つ一つの作業に触れることができました」。観光では得られない経験は水原さんをすっかり山の男に変化させました。山村での体の使い方も覚えてきたようです。
 
八木沢集落は、住民の50%以上が65歳以上を占める「限界集落」と呼ばれています。しかし水原さんは、住民のみなさんは決して人生を悲観的には送っていないと言います。孫やひ孫にたくさんの野菜をお土産に持たせてあげる住民の姿は元気そのもの。「住んでみて実感できます。八木沢の人たちは年齢を感じさせない元気さを持っているんです」。
 
「元気な八木沢を発信していきたい」と水原さんは話します。バーチャルではない田舎の姿と楽しさを分かってもらいたい。薪がスカッと割れた時の楽しさ、そして人々のお手伝いをした時に「ありがとう」と言ってもらえる喜びを伝えたい。水原さんは、八木沢に住む人間だからこそ伝えられるものを、活動を通じ、発信し続けていきます。
 
2011年11月掲載

水原さんは平成24年(2012年)11月に協力隊の任期を終えましたが、その後も上小阿仁村が独自に設置した「地域活性化応援隊」として平成26年度も上小阿仁村で活動を継続しています。

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