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語りを聞く

鴇大太鼓保存会

画像:鴇大太鼓保存会

 -伝統は若者たちの表現の場へ-

 
 盆踊りだけでなく、もっと太鼓を叩きたい。様々な人に聴いてもらいたい。そうした想いと共に、鴇大太鼓保存会は結成されました。
 
 古くから集落に伝わる鴇大太鼓は、盆踊りと共にありました。集落の人々が楽しみにしてきた鴇大太鼓ですが、盆踊りは集落に不幸事があると行われません。不幸事が続いて何年も盆踊りが行えず、大太鼓の響きがしばらく途絶えた時もありました。
万谷大太鼓保存会から「鹿角ふるさと大太鼓大響演会」に出てみないかとの誘いがあったのは、そんな頃でした。

そのときは参加できなかったものの、数年後、若者たちが「やってみたい」と声をあげ、鴇大太鼓保存会が生まれました。保存会結成から約十年、活動は集落の若者を中心に今も活発に行われています。
 
 現在、鴇大太鼓には「大拍子(だいびょうし)」と「高屋(たかや)」という2つの曲が伝わっています。さらにもう1曲、「狸(たぬき)」を加え、「かづのふるさと大太鼓大響演会」では、3曲が演奏されます。華麗なバチさばきから繰り出される重厚な音は、耳というより体全体に響いてきます。

太鼓の縁に激しく打ち付けられる左手は、血が滲んでしまうこともあるそうです。また、重さ3~40kgにも及ぶ大太鼓を二人で持ち上げながら演奏を続けるには、並はずれた体力も必要です。

「楽しいのはメンバーとの交流が深まること」、「他の集落の練習する音が風に乗って聞こえてくると、『おれたちも頑張らないと!』という気持になる」

伝統、という気負いではなく、自分たちが楽しみたいからやる。自然体で伝統を守る鴇大太鼓保存会の若者たちの姿が、そこにはありました。
 
 その響きを体験したい方は、是非、鹿角ふるさと大太鼓大響演へ!
2011年3月掲載

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