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食を楽しむ

地域を思う心が生んだ菜種油「ジュエリードロップ」

画像:地域を思う心が生んだ菜種油「ジュエリードロップ」

  初夏6月始め、辛~い「松館しぼり大根」の産地で知られる松館の畑地「野月(のづき)」には、黄色い花が咲き乱れます。荒れた果樹園を再生させた菜の花畑です。

 野月にあった約40アールの果樹園は、所有者が高齢で栽培が出来なくなり、そのままにされていました。やがてりんごの実を狙ってくるクマが心配という声も上がり始め、この状況を何とかしたいと思った松館集落の佐藤正孝さんと工藤幸雄さんは、平成23年(2011 年)の年明けから活動を開始しました。

 雪が積もった高さを利用してりんごの木を上から伐採し、雪が溶けてからは根を掘り出し、平成23年秋にようやく菜の花の種を蒔くことができました。他の農地も活用した結果、平成24年初夏、合計1ヘクタールの畑には菜の花が咲き乱れ、見事な黄色のじゅうたんが誕生しました。

 秋に収穫した菜種から搾油された油は、佐藤さんの長女やその友人がデザインしたおしゃれな瓶へと詰められて、平成25年5月から販売されました。

 その特徴は「高純度」で「希少」。

 油を絞った後のろ過工程を通常より多く行うことで生まれる「高純度」の油、丁寧にろ過された油は綺麗に透き通っています。そして「希少」さ。1トンの菜種から取れる油は約270キロ。275mlの瓶わずか1000本しか詰めることができません。

 販売は「道の駅かづの」やお土産店だけではなく、長女たちのアイディアでインターネットでも始まりました。また、「秋田ジュエリードロップ友の会」に入れば、割引された値段で、しかも絞りたての菜種油が毎年届きます。

 もちろん「無添加」、そして菜種独特の「深いコクと香り」の油です。また、絞りかすは農地に還元して肥料として再び農作物を実らせます。

 「荒れた土地を見たくない」という思いで始まった農地復活作戦が成功。この菜の花畑に、周辺地域の皆さんや、子どもたちにも訪れて欲しいと佐藤さんは話します。これから、農地を活かしての活動が始まります。 

【お問い合わせ】秋田ジュエリードロップ
●住所   秋田県鹿角市八幡平字松館29番地
●e-mail  akita.jewelrydrop@gmail.com
●電話/FAX  0186-32-2625
 

2011年4月掲載

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