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語りを聞く

堀回地区コミュニティ推進委員会 事務局長 金一治さん

画像:堀回地区コミュニティ推進委員会 事務局長 金一治さん

 金一治さんは72歳。堀回コミュニティ推進委員会の事務局長を、36年前の発足時から務めてきました。事務局長になった当時は36歳。
「おめ、やれって言われて(笑)」と話す金さんは、堀回コミュニティの裏方を務める縁の下の力もちです。

「流雪溝を設置した時は大変だった」。
問いかければすぐに当時の記憶を引き出すことができる金さんは、コミュニティ30周年記念に発行した記念誌の編集委員を務めたほか、羽後町教育委員会の「元西の地域誌」にも、その名前を見つけることができます。

堀回のガイドブックと記念誌

地域を網羅している金さんですが、最初から堀回の歴史に興味があった訳ではないそうです。西馬音内城という手つかずの城跡を見て「雨が降っても歩ければいいなと思って」と地域住民と遊歩道を整備した当時を振り返りながら、コミュニティ活動に参加するうちに興味を持つようになった経緯を話してくれました。

一人ひとりが自分の考えを持つことが、コミュニティ活動に欠かせないと金さんは話します。自分で考える力を持てれば、世の中の悪い流れに流されることはない。なぜ、こんなことが起きたのか? 堀回でそんな事が起こらないようにするにはどうすれば良いか? コミュニティでは、その答えを自分たちで探し続けています。
元西総合センターの入り口にある「元西文庫」もそんな想いからコミュニティで設置したものです。

「自分で感じたことを書いておきたい」。
コミュニティ活動が忙しくても、「孫を観察した様子を日記に綴った」と嬉しそうに話す姿は、コミュニティの話をする時の金さんと重なります。「年代が上の人でも友達みたいに付き合わせてもらったのがコミュニティに参加して何よりも嬉しかった」……そんな先輩と歩んできた活動をまとめた30年記念誌の編集後記には、金さんのこんな言葉で締めくくられています。

「“堀回の歴史”はみなさんの記憶の中にいっぱいあふれていると思います。この記念誌がそれを想い起こすチャンスになってくれれば、と願っています」

 金さんのコミュニティ活動の記憶は、地域の歴史そのものと言えるでしょう。
2010年8月掲載

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