画像:「芋がら」のにんにく和え

 湯沢市小野地域では、「芋がら」を使った料理が郷土食として親しまれています。

 芋がらとはサトイモの茎の部分のこと。雪深い湯沢の雄勝地方では、干した芋がらは、冬期間の大切な保存食でした。芋がらを使ったさまざまな料理が伝統食として受け継がれています。

 ご紹介する「芋がらのにんにく和え」の材料は、皮をむいたサトイモの茎を乾かしたものです。乾燥して固くなっている芋がらを、お湯で戻し食べやすい大きさに切り、すりつぶした豆腐、胡桃、砂糖、味噌、ニンニクで合えれば出来上がりです。

 ふわふわした豆腐とサクサクとした食感の芋がらが、味噌と砂糖で味付けされ、ニンニクの味がアクセントとなって、ピリッとひきしまった食感を楽しめます。秋田の県南地方は甘みの強い味付けが特徴。砂糖のさじ加減が、それぞれの家庭の味の決め手となっているようです。

平成23(2011)年4月掲載

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