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語りを聞く

小神成集落会 総代(平成23年度) 高橋幸晴(こうせい)さん

画像:小神成集落会 総代(平成23年度) 高橋幸晴(こうせい)さん

 小神成(こがなり)集落会の「総代」という役職名は、かつて木材の価値が高かった頃の山林の管理組合の代表のことでした。幸晴さんが50代の頃に総代に就任した時も、山林の管理がメインでした。しかし、木材価格の下落や林業従事者の減少に伴い、徐々に集落のまとめ役という性格が強くなってきました。自分の仕事は「調整役」という幸晴さんは、「皆が何を考えているのか」を考えて動くことを大切にしているそうです。

  かつては林業をやっているかなどを基準に「正会員」「準会員」といった区別もあったそうですが、その区別をなくして皆が同じ権利を持つことが出来るように尽力したのも幸晴さんです。
 
 小神成地域の花壇は見る人を楽しませるだけでなく、山林を中心とした組織に代わって集落をまとめる大事な「ツール」としても機能しています。幸晴さんが総代になってすぐ、旧太田町の花いっぱい運動を通して、行政の協力を得ながら花壇を整備していきました。花壇のデザインは、なんと幸晴さん一人で毎年考えるそうです。
 
 幸晴さんが心掛けているのが非常事態への対応です。平成23年(2011年)の東日本大震災の時には、大規模停電により地域の井戸のポンプが停止し、給水が出来ない事態に陥りました。そんな中、急いで発電機を手配し、給水活動、携帯電話の充電、トイレなどの提供、そして隣の地域への給水活動まで行い、何とか乗り切ったと言います。
 
 総会資料の表紙には大きく「天に星・地に花・人に愛」と「協心」の文字が印刷されています。
 前者は北小神成、南小神成、田の尻の3集落のキャッチフレーズ、そして後者は会長さんが是非入れてほしいと頼んだ文字だそうです。幸晴さんは「今の社会は高齢化が進み、弱者が目立つようになってきた。皆が支え合っていかなければならない」、その思いから、「協心」の文字を毎回の総会資料の表紙に大きく印刷しています。
 
2012年5月掲載

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