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語りを聞く

農事組合法人 エコ・ファーム代表 佐藤誠さん

画像:農事組合法人 エコ・ファーム代表 佐藤誠さん

 
旧小種小学校の校舎に農業組合法人エコ・ファームが誕生したのは平成21年(2009年)のことです。約9ヘクタールの耕作放棄地に植えた菜の花を活用し、閉校した旧校舎で「まほろば菜油」を出荷するエコ・ファームの取り組みは、新聞、広報など多くのメディアで紹介されてきました。「最初は菜の花でも植えて花見でもしようかって話してたんですよ」と、エコ・ファームの代表を務める佐藤誠さんが当時を振り返りながらお話してくれました。
 
小種では、かつて、ほとんどの家で、葉たばこ栽培を行っていました。しかし、近年、住民の高齢化により120ヘクタールある畑の半分近くが耕作放棄地となってしまいました。荒れていく畑をくい止めたい思いから、佐藤さんは仲間とともに、菜の花を植え、その後、農業組合法人エコ・ファームを立ち上げます。
 
エコ・ファームを立ち上げられた理由の一つに、佐藤さんは「人との出会い」をあげます。タクシー会社に務めていた佐藤さんは、NHK秋田放送局の記者を乗せたことが縁で、NHKの取材に同行し、秋田県内を飛び回ってきました。県外出身者が多い記者たちの話や、今まで出会ったことのない取材先の人々と出会いは、大きな刺激となったそうです。「自分の人生観が変わった」と話す佐藤さんにとって、NHK秋田放送局との取材経験はかけがえのないものとなりました。
 
エコ・ファームの設立を後押ししてくれたNPO法人あきた菜の花ネットワークの石田哲治さんとの出会いもNHKの取材がきっかけでした。菜の花を植え、エコ・ファームを立ち上げるまでには、協力者の理解を得るのに苦労しましたが、現在、エコ・ファームには多くの視察者が訪れ、佐藤さんは忙しくも挑戦の日々を送っています。「挑戦して成功するのは当たり前。失敗したら反省して、また立ち向かうのが、俺は一番好き」と話す佐藤さん。荒れ放題だった小種の畑は、黄色い菜の花によって元気な姿に変わりつつあります。
2011年4月掲載

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