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風土を楽しむ

歳末たすけあい演芸会

画像:歳末たすけあい演芸会

 50年以上続く田沢地域のエンターテイメントの集大成ともいえるイベントが「歳末たすけあい演芸会」です。毎年12月に開催され、会場の仙北市田沢交流センターの体育館には、地域内外から300人以上の人たちが訪れます。

 演芸会では、田沢幼稚園や老人クラブのほか、田沢地域の子供たちが通う生保内小学校や田沢湖吹奏楽団など、周辺地域の人々も参加し、踊りや歌が披露されます。さらにNPOたざわ村が開催している「村民文化祭」も同時開催され、絵画や書道、俳句、ちぎり絵といった作品もお披露目されています。

 この演芸会の最大の見どころが脚本、演出、出演者、すべて地域の人々による手作りの演劇です。平成22年(2010年)には田沢地域に伝わる悲恋物語「おばこ石」を題材に田沢地域に住む「名優」たちが物語を演じ大好評でした。

 演芸会の歴史は、昭和30年代にさかのぼります。その始まりは定かではなく50年はゆうに越えているそうです。「はっきりしないので2010年を「50年」の節目に決めた」と、田沢の地域運営体・荷葉の事務局長を務める浦山清悦さんは話します。当時、田沢地域にあった定時制高校に通う青年たちが「地域に恩返しをしたい」という思いをきっかけに田沢湖町役場の出張所職員も参加して始まりました。

 清悦さんがギターを初めて手にしたきっかけは、学生時代に見た、この演芸会だそうです。「先輩が演奏している姿に影響を受けバンドを始めるきっかけとなった」という清悦さんの言葉からは、演芸会の楽しみを地域の人々が繰り返しながら継承していることが分かります。

 現在のチャリティー方式になったのは、歳末たすけあい運動が盛んになった頃からだそうです。平成21年(2009年)には、長年の募金活動を称えられ、秋田県共同募金会から表彰を受けました。スタート時から地域の人はもちろん、行政の関係者も参加し、地域全体で始まったイベントです。

2012年2月掲載

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