本文へスキップ

語りを聞く

鮪川自治会 会長(平成22年度) 畠山広蔵さん

画像:鮪川自治会 会長(平成22年度) 畠山広蔵さん


鮪川自治会では、2010年から直売所の設置や、集落ホームページの開設など、自治会独自に地域活性化事業を始めています。従来の自治会活動にプラスして、新たに事業を立ち上げた経緯には、少子高齢化に伴い、住民の協働作業が減りつつある集落の現状にストップをかけたいという、鮪川自治会の危機感が背景にあります。
 
 自治会長を務める畠山広蔵さんは、自身が生まれ育った故郷を「水の郷」と表現します。滝の頭水源地を始め、集落内の堤や堰は、子供たちの格好の遊び場でした。先代が残してくれた集落資源を活かし「元気な財産を鮪川に作っていきたい」と畠山さんは話します。地域の特産品にと取り組んだ滝の頭クレソンは、白神山系の水で有名な藤里町を視察し、試験的に栽培しました。農業に携わったことがないと話す畠山さんですが、「考えているだけでは進まない」と、自治会メンバーとともに試行錯誤しながら、一歩一歩活動を進めています。

2010年には、茄子地人協会が主催した五里合地域のイベント「五里合ものづくり学校」内で、五里合の未来を語り合う座談会に参加しました。その席で、畠山さんは「住民と一体になることが大事」とコメントしています。「住民とスピードを合わせること。私たち自治会役員だけが活動しているのでは意味がない」。鮪川自治会では、自治会の事業に住民も参加し、その趣旨を理解してもらうために、住民を対象に座談会を何度も行ってきています。

今、畠山さんは、住民の動きに大きな関心を抱いています。座談会当初は、これまでにない自治会の事業に、驚きを隠せない住民の姿もありました。しかし、回を重ねるごとに、きのこ栽培をしてみたいと話す女性など「やってみたい」という住民が増えつつあります。住民の新しい動きに、畠山さんは大きな可能性を感じています。
 
 2011年の5月、鮪川で、秋田県内の8か所でしか見つかっていないという「力石」が再発見されました。道路沿いにひっそりと佇んでいた力石を、「先代たちの残したものを後世に伝えていきたい」と、誰もが見やすいよう、自治会館前に移動しました。「先輩と違い、自分は何ももっていないから」と、話す畠山さんですが、住民が協働で作業する場を増やしている鮪川自治会の活動は、今後、元気な鮪川を作る上で欠かせない、大きな土台となっていくことでしょう。

2011年11月掲載
●URL 鮪川自治会ホームページ
 

ページ上部へ戻る