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歴史を知る

中石の百万遍念仏

画像:中石の百万遍念仏

 中石地域では毎年3月、春彼岸の中日(春分の日)に、「地蔵講(じぞうこう)」メンバーと洞昌寺(どうしょうじ)の檀家有志が「百万遍念仏(ひゃくまんべんねんぶつ)」を行います。「地蔵講」とは毎月24日、洞昌寺に集まってお経を上げる会で、メンバーのほとんどは女性です。

 地域の中心部にある洞昌寺からスタートし、寺でお経を上げたあと、「竜(りゅう)」と呼ぶ「塚」を集落の3ヶ所に設置します。木材に注連縄(しめなわ)を巻き付かせた塚は、外見が竜のように見え「集落に疫病が入らないように」と、厄除けの役割を持っています。

 塚を設置した後は、太鼓と鐘を鳴らしながら家々を訪問し、玄関先で室内に向かって注連縄を2~3回投げつけます。そして出迎えた住民を注連縄で囲い「やりむへ ごしょだ むしても むしても ごしょだ」「無病息災 家内安全 なんまいだ なんまいだ」と、「縄をかければ災難が避ける」という意味の言葉を唱えます。

 この後、女性たちは住民との会話を楽しみ、魔除けの輪を渡します。輪の効力は1年。中石地域の家々では玄関先にこの輪を飾る家がよく見られます。

 中石地域の百万遍念仏は注連縄を使うのが特徴です。その由来は不明ですが、地蔵講メンバーの斉藤キクエさんが昭和18年に地域に嫁いできた時は、すでに注連縄を使った百万遍念仏が行われていました。100年以上の歴史を持ち、春の訪れを告げる中石地域の伝統行事です。

2014年2月21日掲載 

【産地直送ブログ】
注連縄を使う中石の百万遍念仏準備中(2013年4月掲載)
中石の百万遍念仏リポート(2013年4月掲載)

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